冷却シートを社会課題の解決策へ ビオレが高校野球を支えるブランド施策
花王株式会社のスキンケアブランド「ビオレ」が展開する法人向け暑熱ケア事業「ビオレの冷サポート」が、奈良県高等学校野球連盟(奈良県高野連)に導入されました。2026年7月9日(木)~27日(月)に開催された第108回全国高等学校野球選手権奈良大会の審判員・スタッフ向け暑熱対策として活用されており、硬式大会にとどまらず軟式大会や秋季大会への展開も決まっています。

この施策で注目したいのは、ビオレが選んだ導入先の切り口です。暑熱ケア製品の訴求先として思い浮かぶのは、建設や物流、製造といった屋外の現場で働く人たち。実際「ビオレの冷サポート」もそうした”アツいゲンバ”を中心に展開し、2026年7月時点で800社・団体への導入を達成しています。そこからさらに、高校野球大会の審判員・スタッフという場へと軸を広げました。
選手の暑熱対策は各大会でも年々整備が進んでおり、長時間グラウンドに立つ審判員や、試合後の整備や記録業務に携わるスタッフへの暑熱ケアにも関心が高まっています。ビオレはここを「大会を支える人への配慮」として切り取り、導入の文脈をつくっています。

同じ製品でも「誰のための製品か」を変えることで、新しい文脈と新しい市場につなげているのが特徴です。高校野球は特に夏の風物詩として広く認知されているため、暑熱対策の必要性を社会へ伝えやすく、「社会インフラ化」というビオレの目標とも整合します。
また、消防・警察など、制服着用の制約から暑熱対策に課題を抱えていた行政機関への展開とも共通する発想があります。「ケアしたくてもできなかった人たち」を次々と見つけ、その現場に合わせた施策を丁寧に設計していく。この積み重ねが、800社・団体という数を実現した背景といえるでしょう。

製品そのものは変わらなくても、「誰のために」「どの場面で」を問い直すことで、広報PRの射程は大きく広がります。本施策は、夏ならではの製品をきっかけに実績へとつなげた好例です。
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