悪ふざけが過ぎる!?中野の魅力を伝えるシティプロモーションソング「ナカーノ」
ランドマークとして愛された中野サンプラザが閉業し、さらなる再開発が進むJR中野駅(東京都中野区)周辺。近年は、ボン・ジョヴィの「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」を古典的な振り付けで踊る「盆ジョヴィ」や、DJ KOOをゲストに招いた「EZ盆DANCE」などが話題となる「中野駅前大盆踊り大会」が、あらためて地域の知名度を高めています(2024年の詳細はこちらから)。
中野区はその魅力を世に広める参加型プロモーションとして、ショートフィルムフェスティバル「ナカンヌ」(中野からカンヌへの意)を実施。作品応募を呼び掛けようと、シティプロモーションソング「ナカーノ」のMVをYouTube中野区公式アカウントにて公開しています。
楽曲制作ならびにMV出演は、オルタナティブポップユニット「DJマリアージュ&メアリー・スミス」が担当。全篇を中野区内で撮影したこのMV、独特のグルーヴ感にやや酩酊したのか、少々悪ふざけがすぎる印象ですが……。作中でフィーチャーされる「N」のハンドサインに注目すると、また違った印象がもたらされます。
「ナカーノ」では、両手でVサインを作り、右手側を逆にしてアルファベットのNを表現。これは、ラッパーのD.Oが率いるヒップホップクルー「練マザファッカー」(中野区に隣接する練馬区を拠点に活動/人差し指とVサインでNを表す)のハンドサインと同じものにならないよう、工夫されています。そのほかにも、実際に住んでみないとわからない隠れた中野名物「スケートボード」が取り上げられるなど、地元への愛情と、近隣ローカルカルチャーへの敬意が盛り込まれていることがわかります。
インパクト抜群のオリジナルソングとMVで中野区の魅力を表現する新しい試みは、堅苦しくなりがちな区政のイメージを払拭し、陽気で親しみやすい印象を残すシティプロモーションに一役買っています。
「ナカンヌ」は、2025年1月16日(木)までの期間、タイトルの冒頭に【ナカンヌ応募作品】と記載して、作品をYouTubeで公開することが応募条件とのこと。一次選考を通過した作品は、映画『カメラを止めるな』などの監督上田慎一郎さんらによる最終選考を経て、各賞が授与されるそうです。
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