行き先ではなく会う人で選ぶ旅 関係人口を育てる「旅は人まかせ」
旅の目的を「どこに行くか」ではなく「誰に会うか」に置き換える。
ジョージ・アンド・ショーンが運営する「旅は人まかせ」は、地域に暮らす人をキャスト、旅行者をゲストと呼ぶ観光プラットフォームです。その土地で暮らす人だからこそ知る魅力や日々の暮らしを、旅として届けます。
2026年7月22日(水)には、この取り組みが第4回「JATA SDGsアワード」の社会経済部門で奨励賞を受けたと発表されました。

従来の観光は、どれほど有名な名所や施設を有しているかという基準で語られることが少なくありません。
「旅は人まかせ」はその前提をずらし、そこに住む人そのものを旅の目的に据えました。名所の多さではなく、会いに行きたい人がいるかどうか。この置き換えによって、これまで観光資源が少ないとされてきた地域にも、旅を生み出す糸口が生まれます。
このサービスを運営するジョージ・アンド・ショーンは、「少しだけ優しい世界を創ろう。」というビジョンを掲げ、AIを人と人とをつなぐための技術と位置づけています。人を起点に旅を組み立てる「旅は人まかせ」は、その考え方をそのまま形にした仕組みそのものです。
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この仕組みの軸は、旅を一度きりの訪問で終わらせないところにあります。ゲストは旅の前にチャットでキャストに相談し、旅の最中には現地ならではの体験を味わい、旅を終えたあとも、キャストとの継続的な関係を築くことを目指しているとのこと。
旅の前後にまで会話が伸びることで、一回の観光が、その土地に何度も通いたくなる継続的な関係へと育っていきます。ここで生まれるのが、住むわけでも素通りするわけでもない「関係人口」です。
名所を消費して帰る観光から、人とのつながりが後に残る旅へと、体験の形そのものを組み替えています。

「旅は人まかせ」は、2025年2月に愛媛県西条市、久万高原町、高知県いの町、大川村の4市町村で本格展開を始めました。著名な観光名所や大型施設に限らず、そこで暮らす人の知識や人柄を旅の中心に据えれば、地域は独自の観光を立ち上げられます。
地域や商品の魅力づくりに限界を感じているのであれば、目に見える資源の乏しさよりも、そこに暮らす「人」そのものを価値として捉え直してみる方法も選択肢のひとつでしょう。「旅は人まかせ」は、既存の観光資源に頼らない新しい地域づくりのあり方を提示しています。
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