梅雨PR・マーケティング事例10選|雨を味方にした企業の2026年最新まとめ

雨による外出控えや来店減など、多くの業界で売上や集客に影響が出やすい梅雨シーズン。一方で、雨の日ならではの不便や気分の変化をうまく捉えることで、PRやマーケティングのチャンスにつなげている企業も少なくありません。

本記事では、梅雨や雨の日をテーマに、話題化や来店促進、ブランド好意形成につなげたPR・マーケティング施策を10事例ピックアップ。

「雨=ネガティブ」というイメージをどのように発想転換し、生活者に新しい体験価値を届けるのか。各社の工夫から、季節施策をアップデートするヒントを探ります。

1.雨の日のストレスを“楽しい購買体験”に変えたポップアップ

KONCIWA株式会社

機能性傘の販売を手がけるKONCIWA株式会社は、梅雨シーズンに先駆けて期間限定のポップアップショップを展開。“雨の日の外出が億劫”“傘を畳むのが面倒”といった生活者の声に着目し、雨の日をポジティブに楽しめるアイテムを提案しました。

会場限定の最大25%OFFセールや2本購入で「超吸水傘カバー」をプレゼントする特典、アンケート参加による500円OFFクーポンなど、来店や購買につながる動線も充実しています。

特に、KONCIWA独自の形状記憶技術を使い、3秒以内に傘をきれいに畳めるか挑戦する「3秒チャレンジ」は、参加者自身が商品の使いやすさを楽しみながら体験でき、機能訴求にも説得力を持たせています。

さらに、公式SNSのフォローと投稿で参加できる「ハズレなしガチャガチャ」も用意し、店頭体験からSNS上での広がりまでを意識した設計に。

「簡単に畳める」「スマートに収納できる」「その場で試せる」など、生活者の悩みを先回りで解決しながら、来店促進や商品理解、SNS投稿までを自然につなげたポップアップ施策の好事例です。

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2.クラファンで生活者のニーズを探る 寝具メーカーの梅雨マーケティング

西川株式会社

西川株式会社は、極薄・軽量・コンパクト設計の除湿シート『#006 suyara ドライウェル® ミニ』を、「Makuake」にて先行予約販売。梅雨時期に増える寝具まわりの湿気やカビへの悩みに着目し、快適な睡眠環境をサポートするアイテムとして提案しています。

人は寝ている間にコップ約1杯分の汗をかくことや、冬場も加湿器の使用によって湿度が高まることをふまえて、湿気対策を梅雨だけの課題に留めず、年間を通じた寝具ケアとして提示。

睡眠環境や清潔感、カビ対策といった生活者の不安に寄り添いながら、日常的に取り入れやすいケアの必要性へと自然につなげています。

さらに、クラウドファンディング「Makuake」での先行予約販売は、商品の販売だけでなく生活者の反応やニーズを知るきっかけづくりにも役立ちそうです。

限定商品の展開や先着割引を用意することで、早期購入の動機づけを生み出しながら、梅雨時期の悩みに応える実用的なアイテムとして関心を高める施策となっています。

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3.法改正と梅雨需要を掛け合わせたレインウェア販促

株式会社ビコーズ

株式会社ビコーズが展開するレイングッズブランド「U-DAY」は、自転車利用に特化した「サイクルレインコート」を発売しました。

自転車の傘差し運転に反則金が科される交通ルール改正を背景に、視界不良や片手運転による事故リスクにも言及することで、梅雨時期に需要が高まるレインウェアを、「安全に移動するための選択肢」として訴求。

法改正と梅雨シーズンを掛け合わせることで、生活者が“今必要な理由”を理解しやすい構成になっています。

また、実際に子育て中の開発担当者の経験をもとに企画された点も特徴です。

通勤・通学だけでなく、保育園や幼稚園への送り迎えといった具体的な利用シーンを示すことで、雨の日の移動ストレスや不便さをリアルに想起させています。

両手で安定してハンドル操作ができる設計や、視界確保への配慮など、日常の困りごとに寄り添う機能性を丁寧に伝えています。

さらに、機能説明を「便利な8つの機能」として視覚的に整理し、男女兼用デザインや収納性なども含めて紹介。安全性だけでなく、日常で使いやすいアイテムとして幅広い層へアプローチしています。

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4.“梅雨の湿気による髪悩み”をキャッチーな言葉で前向きに変換

株式会社髪にドラマ

株式会社髪にドラマは、ヘアケアブランド「つるりんちょ。」の新テレビCM「梅雨」篇を放映開始。湿気による髪悩みが増える梅雨シーズンに合わせ、「梅雨りんちょ。しちゃう?」というコピーを打ち出し、季節特有のストレスを遊び心あふれる言葉へと変換しています。

湿気で髪がうねる後輩と、まとまった髪を保つ先輩の会話を通じて、商品の特長を自然に伝える構成も特徴的。ブランド名と掛け合わせた「梅雨りんちょ。」という言葉遊びによって、ネガティブに捉えられがちな梅雨を、思わず口にしたくなるポジティブな印象へと置き換えています。

また、テレビCM放映後にタクシーサイネージ配信を展開し、「雨の日に外出する生活者」との接触機会も強化。自宅と外出先で段階的に広告へ触れる導線をつくることで、梅雨時期ならではの生活行動に合わせたコミュニケーション設計を行っています。

もともと美容師向けの技術・薬剤提供をルーツに持つ同ブランド。“サロン品質”を難しく語るのではなく、「髪がまとまる」という生活者目線の悩みへ翻訳して訴求することで、BtoBブランドの信頼感を保ちながら、季節の共感軸を通じて生活者への接点を広げています。

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5.梅雨の憂鬱をエンタメ体験へ かっぱ寿司と人気YouTuberのコラボ企画

かっぱ寿司

かっぱ寿司は、人気YouTubeチャンネル「みっちーのアニメ」を手がける「FUNNYMOVIE」とコラボレーションし、「Happy 梅雨 to you!」キャンペーンを実施。

梅雨時期をテーマにした限定企画として、キャラクターと連動したメニューや店内演出を展開しています。

じめじめとした梅雨をネガティブな季節として扱うのではなく、「Happy 梅雨 to you!」というポジティブな言葉を打ち出し、雨の日でもワクワクできる食事体験に。梅雨そのものを楽しむ空気感をつくることで、外出や来店のきっかけづくりにつなげています。

また、人気キャラクター「ユギリス」や「ナミちゃん・ミーコさん」の“推し活”をテーマにしたラーメン商品も展開。

タッチパネルへのキャラクター表示に加え、店内BGMや動画コンテンツとも連動させることで、食事だけで終わらない没入感のある体験を設計しています。

梅雨シーズンの気分転換需要を捉えながら、“推しに会える・世界観を楽しめる”という付加価値を加えることで、季節性とエンタメ性を掛け合わせたマーケティング施策となっています。

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6.雨の日が待ち遠しくなる? 梅雨限定のお得な宿泊キャンペーン

新横浜プリンスホテル

新横浜プリンスホテルは、梅雨期間限定の宿泊プラン「Thanks for the rain 雨だからHappy!」を期間限定販売。宿泊日当日の降水確率が70%以上の場合、通常3,500円の朝食が無料になる特典を用意し、梅雨シーズンならではの宿泊体験を提案しています。

雨の日は外出や旅行を控えがちなタイミングでもありますが、本施策では“雨だからこそ得をする”設計にすることで、ネガティブな天候を来館動機へと転換。

降水確率70%以上という条件を設けることで、「雨が降るかどうか」を楽しみに待つ参加性も生まれており、梅雨時期ならではのワクワク感を演出しています。

また、35階以上の高層階確約や横浜クラフトビール付きといった特典を組み合わせることで、外出を楽しむのではなく、ホテルでゆったり過ごす“おこもりステイ”としての価値もプラス。雨の日の過ごし方そのものをポジティブに提案している点も特徴です。

梅雨を避けるのではなく、“雨の日が待ち遠しくなる体験”へ。季節型マーケティング施策として参考になる事例といえるでしょう。

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7.天候による売れ残りパンをランダムでお届け 楽しみながら課題解決に参加

合同会社クアッガ

パンの通信販売・ロスパン削減サービス「rebake」を運営する合同会社クアッガは、梅雨シーズンに増えるロスパン対策として、40個以上のパンが届く「大容量セット」を期間限定で販売。

梅雨と猛暑による“客足減少→ロスパン増加”という課題を、楽しみながら参加できる購買体験に変えています。

調査では、5〜6月のロスパン量が通常時の約1.4倍に増加し、パン屋の約68%が精神的負担を感じていることも明らかに。雨や暑さによって来店を控える生活者が多い実態を、パン屋・消費者双方への調査データで可視化し、説得力を持たせています。

その上で、「40個以上のパンが届く」という大容量セットを展開。どの店舗のパンが届くかわからないランダム性や、お得感を加えることで、“売れ残り”を“届くのが楽しみな商品”へ変換しています。

また、通信販売による二次流通を活用することで、食品ロス削減だけでなく、パン屋の精神的負担軽減にもつなげています。
梅雨時期の社会課題を、データと参加性を通じて前向きな行動へ変えた循環型のPR施策です。

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8.徹底した空間演出で“雨の日こそ行きたい”をつくる ムーミンバレーパークの来園施策

ムーミンバレーパーク

ムーミンバレーパークは、2026年5月16日(土)に「アンブレラスカイとあじさいロード」と「雨の日限定プレゼントキャンペーン」をスタート。雨の日でも楽しめる景観演出や限定特典を通じて、梅雨時期の来園動機づくりにつなげています。

約1000株のあじさいとカラフルなアンブレラスカイを組み合わせることで、“雨の日こそ映える景色”を演出。「湖上のフラワーテラス」やパーク内各所でもあじさいを楽しむことができ、季節感のあるフォトスポットとして回遊性も高めています。

また、雨の日限定でポストカードを配布するキャンペーンも展開。雨予報の日に来園・利用する理由をつくることで、「雨だからやめる」ではなく、「雨だから行きたい」という発想へ転換しています。

全天候型シアターへリニューアルした「エンマの劇場」や、展示施設「KOKEMUS」、屋内あそび場「ムーミン谷のあそびのひろば」など、屋内でも楽しめる施設を充実させている点もポイントです。

単に“雨でも大丈夫”と訴求するのではなく、具体的な過ごし方や安心材料を提示することで、梅雨シーズンの外出ハードルを下げています。

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9.“外に出ない時間”の価値を高める 梅雨シーズン限定の宿泊プラン

江田島荘

江田島荘は、梅雨時期限定の宿泊企画「読月(よみつき)」を開始。6月を“読月”と名付け、「本を読むために旅に出る」という新しい滞在価値を提案しています。

観光地を巡るのではなく、雨音や海景、静けさに包まれながら本と向き合う時間を主軸にすることで、「雨だから外出できない」ではなく「外に出ないことが価値になる滞在」へと再定義。

スマートフォンや日常の忙しさから距離を置き、読書へ没入できる環境を整えることで、オフシーズンの宿泊動機づくりにもつながっています。

また、スタッフによる選書や、本を手紙とともに送れる郵送キットなど、“読む”だけで終わらない体験設計も魅力的。本との偶然の出会いや、読後の余韻を誰かに届ける行為まで含めることで、滞在価値をより情緒的なものへ広げています。

さらに、「いつか読みたかった本」を旅の目的に据えることで、30~40代を中心とした“時間不足”を抱える層の共感の喚起にもつながっているのではないでしょうか。

梅雨の静けさそのものを魅力として再定義しながら、季節性と内省体験を掛け合わせた宿泊施策です。

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10.「NARUTO&BORUTO」の世界観を活用した梅雨イベント

兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」の人気アトラクション「NARUTO&BORUTO 忍里」

兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」の人気アトラクション「NARUTO&BORUTO 忍里」では、「NARUTO&BORUTO 忍里 五月雨祭2026」を開催中。外出を控えがちな梅雨シーズンを、“雨の日こそ楽しめる忍の世界”として来場動機へとつなげています。

注目ポイントは、降水確率50%以上の日限定で配布される「忍里 雨の日ステッカー」。

『NARUTO‐ナルト‐』『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の“雨”にまつわる名シーンを切り取ったデザインにすることで、天候そのものをファンにとって特別な体験へ変えています。

通常は来場ハードルになりやすい雨予報を、“限定ノベルティがもらえる日”としてポジティブに置き換えている点が特徴です。

また、和傘イルミネーションに鏡演出を加えた幻想的なフォトスポットや、水に浮かべることで結果が現れる「水みくじ」など、“雨と相性の良い体験”を多数用意。雨粒や水面、反射演出を活用することで、梅雨時期だからこそ成立する世界観をつくり上げています。

さらに、SNS投稿キャンペーンも実施し、写真・動画投稿による拡散を促進。和傘や雨景色といった“撮りたくなる風景”を設計しながら、天候とコンテンツ体験を一体化させた集客施策となっています。

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梅雨PR・マーケティング事例2026年最新まとめ

梅雨シーズンのPR・マーケティングでは、”雨だからこそ楽しめる”“雨だからこそお得”といった価値へ転換する発想が広がっています。

生活者の不便を先回りで解決する商品提案や雨の日限定の特典、雨の日を生かした体験設計など、各社に共通していたのは、“雨ならではの行動の変化”をポジティブな体験へ変えている点です。

また、法改正や推し活など別の文脈と掛け合わせることで、単発の季節ネタで終わらせることなく、継続的な来店理由へつなげている点も印象的でした。

“雨の日も悪くない”と思わせる企画づくりは、集客や売上だけでなくブランドに対する好意形成にもつながっていきそうです。

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