\ Pick of the month /先月の話題事例ピックアップ<2026年6月>

PR EDGEにおいて、1ヵ月を通してたくさん読まれたPR事例・クリエイティブ事例をピックアップしてご紹介する「Pick of the month」。

今回は、ステラシード、インターメスティック、資生堂、大塚製薬、スパサンフジ、名古屋鉄道、キリンビバレッジの7事例紹介記事をまとめてお届けします。

1. 「ホイミ」で特長を直感的に表現 エイトザタラソ×ドラクエの体験導線マーケティング

スキンケア発想の保水美容液ヘアケアブランド「エイトザタラソ」を展開するステラシード株式会社は、ゲーム「ドラゴンクエスト」とのコラボデザインアイテムを発表しました。

特に目を引くのが、ボトルのポンプデザインです。回復呪文でおなじみのホイミスライムをモチーフにすることで、ベネフィットである「保水・補修」をスライムというキャラクターの役割に重ね、ひと目で理解できる状態をつくっています。

シャンプー&トリートメントを軸に、ヘアオイルやボディソープまで同一世界観でそろえやすいラインアップにも注目。バスルーム内の接点を面で押さえ、シリーズ内の併買や買い足しを後押しします。

日用品は初回の購入で終わらせず、使い続けたくなる動機づくりが欠かせません。ホイミ!という呪文で特長をわかりやすく示し、ポンプ接点での反復と販路・ラインアップ展開で併買と露出を広げ、継続購買を狙うIPコラボマーケティング事例です。

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2. 合言葉は“めがねだいじに” 日常を彩るZoff×ドラクエコラボコレクション

メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を運営する株式会社インターメスティックから、国民的RPG「ドラゴンクエスト」のシリーズ40周年を記念したアイウェアコレクション「Zoff|DRAGON QUEST」が登場。

注目したいのは、IPの象徴を商品に落とし込んだデザインです。すべてのメガネとサングラスに付属するメガネ拭きには、「めがねだいじに」の文字を入れたオリジナルコマンド柄を採用。ケースにはめがねスライムと周年ロゴをプリントしています。

シリーズでおなじみのコマンドウィンドウの表現を、メガネを大事にするという商品の役割に結びつけており、キャラクターをあしらうだけにとどまらない、IPの世界観を商品の用途に翻訳する手法として読み解けます。

販売チャネルの設計にも工夫が見られます。先行予約は、店頭発売の約1週間前からECで受付を開始。さらに、メガネ8型9種のうち2型2種、サングラス4型5種のうち3型4種をEC限定とし、アイテムコレクションもWeb限定としています。

発売前から自社ECに接点をつくり、店頭とは異なる購入理由を明確にしました。

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3. ラルクの名曲をIROHAがカバー ブランド資産を再活性するマキアージュ新動画


資生堂のメイクアップブランド「マキアージュ」は、限定コレクション「Wings Collection」発売に合わせ、6月18日(木)にK-POPグループ「ILLIT」のIROHAさんを起用したプロモーションムービーを公開しました。

映像では、2000年に前身ブランド「ピエヌ」のCMソングとして話題となったL’Arc-en-Cielの「NEO UNIVERSE」をIROHAさんがカバー。

当時を知る層には懐かしさとブランドへの回帰を促し、楽曲を知らない世代には新鮮なサウンドとして届けることで、世代とジャンルを超えたアプローチを図っています。

今回のコラボレーションが第2弾であることも、発信するメッセージの説得力を高めています。単発の話題づくりに終わらせず、日本デビューを経て活躍の場を広げるIROHAさんの成長と、自分の可能性を広げるというマキアージュのブランドフィロソフィーをシンクロさせました。

2005年に誕生し、昨年20周年を迎えたマキアージュ。長く続くブランドだからこそ成立する過去の資産の再活用を軸に、今回はさらに継続的なコラボレーション、そして商品の記号化を掛け合わせています。

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4. 50歳でプロ競輪選手になった主婦の半生を描く カロリーメイト ゼリー新CM

大塚製薬の「カロリーメイト ゼリー」が、「夢中(610)」の語呂にちなんだ2026年6月10日(水)に、新WebCM「大人の夢中に、エイ、エイ、ヨー!高松さん」篇を公開しました。

第2弾となる今回スポットライトが当たるのは、娘の幼稚園への送り迎えで7年間に地球1周分にあたる約4万kmを自転車で走り、それをきっかけに50歳でプロ競輪選手になった主婦・高松美代子さん。

広告のための演出ではなく、かつて家事や育児に追われていた生活者の実話をテーマにしているからこそ、ドキュメンタリーとしての強度を持ち、対象層に深い共感が生まれるのでしょう。

また、「夢中(610)」の語呂に合わせた公開日の設定も見逃せません。前作に続き、日付にブランドのメッセージを込めることで、施策としての継続性や話題化のきっかけを自らつくり出しています。

リアルな生き様そのもので訴えかけるアプローチによって、日々に寄り添い、その先の挑戦をも支えるというカロリーメイト ゼリーの真摯な姿勢を、まっすぐに届けるCMです。

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5. 1000年に1度のお風呂の年 湯楽の里・喜楽里が35周年のソニックとW記念日コラボPR

2026年は「026(お風呂)」の語呂合わせから、1000年に1度巡ってくる「お風呂の年」にあたります。

これを記念して、国内の銭湯や温浴施設、サウナなどの関連団体が垣根を越えて結束し、日本独自のお風呂文化を国内外に発信する初の横断的取り組み「2026 お風呂の年プロジェクト」が始動しました。

この業界全体で文化を盛り上げる節目の潮流を受け、首都圏の日帰り温浴施設「湯楽の里」全17店舗と「喜楽里」全5店舗では、誕生35周年を迎えるSEGAの人気キャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」とのコラボレーションを展開しました。

象徴的なのが、6月23日のソニックの誕生日と、6月26日の「風呂の日」という2つの記念日を軸にした「ソニックブルーの湯」。この2日間を中心に、キャラクターのイメージカラーである青いお湯と爽やかな香りで、夏前の心と体を整える体験を提供しました。

暑さによって客足が遠のきがちな夏の時期に、「お風呂は避暑地」という新たな価値を提示し、ファン層の呼び込みから家族連れの再訪、そして既存会員への還元までを網羅する企画です。

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6. 忘れ物1位のビニ傘がオバケに 名鉄特別車両「GHOSTrain」&ピールオフ広告

スマホの普及に伴い、電車内では車内広告を見上げる人が減っている現代。そんな逆境の中、名古屋鉄道株式会社は電通名鉄コミュニケーションズと連携し、「うえむくとうわむくプロジェクト」の第2弾を始動します。

広告を掲出した特別車両「GHOSTrain(ゴーストレイン)」を、2026年6月21日(日)から7月12日(日)まで運行しています。

同プロジェクトは、「中吊り広告を見上げる(うえむく)ことで、世の中を明るく(うわむく)する」という目的のもと、アイデアが光る中吊り広告を制作する取り組み。
今回は、リサイクルの難しさから深刻な環境問題となっている「ビニール傘の大量消費」がテーマです。

置き去りにされた傘たちの恨めしい気持ちを、ビニール傘のクリアな素材感を活かしたオバケのキャラクターへと昇華。「このオバケを生んだのは、あなたかもしれない」というキャッチコピーとともに、生活者へ自然な「自分ごと化」を促します。

また、車内での認知拡大にとどまらず、名鉄名古屋駅では6月22日(月)~6月29日(月) の期間中、オバケたちを印刷したシールを持ち帰れるピールオフ広告を展開。
乗客がシールを自分の傘に貼ることで、ビニール傘に愛着という付加価値を与え、忘れ物を減らす意識向上へとつなげています。

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7. 「午後の紅茶」40周年|あの“夫人”をノベルティ化した5色展開マグカップがプレキャンに

キリンビバレッジのロングセラー商品「キリン 午後の紅茶」が発売40周年の節目を迎え、ロゴの“夫人”を大きく配した全5色のティーマグカップを賞品にしたキャンペーンがスタートしました。

ロゴで使用されている夫人の正体は、アフタヌーン・ティーの習慣を始めたとされるイギリスの7代目ベッドフォード公爵夫人、アンナ・マリア。

単にブランドロゴを印刷しただけのノベルティではなく、新CMの舞台であるイギリスの紅茶文化や、ブランドのルーツである歴史的ストーリーを賞品そのものに落とし込んでいます。

応募は対象商品を1本購入するごとに貯まるポイント制を採用し、合計3,000名と多くの人に当たりやすい設定に。
好きな色を1つ選んで応募できる参加ハードルの低い「選べるティーマグカップコース(5ポイント)」と「コンプリートコース(24ポイント)」を用意し、熱量に合わせて選べる2つのコースを用意しました。

生活者にはなじみのあるロゴモチーフのノベルティで関心を引き、選ぶ楽しさを提供。企業側にとってはライト層の獲得とヘビーユーザーのまとめ買いを同時に狙ったコース設計で購入機会を広げています。

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先月は、IPの持つイメージやブランドの歴史、社会課題といった既存の文脈を、商品の機能や用途へ巧みに翻訳した施策が注目を集めたようです。

単なる話題づくりで終わらせず、生活者の共感と納得感を醸成。店頭での購買からECへの誘導、意識変容といった具体的な行動へとつなげる体験設計が参考になる事例が揃いました。

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