“ばかばかしさ”が狙い AI生成動画を元に英・KFCが制作したピクルスジャケット
ピクルスが詰められたダウンジャケットーー。そんな一見奇妙なアイテムを、KFCが発表しました。食品ブランドが服を作るだけでも意外ですが、中身がピクルスとなればなおさらです。
透明な素材のジャケットの中には、何百枚ものピクルスと鮮やかな漬け汁が詰められており、着用者の動きに合わせて中身がゆらゆらと揺れます。胸元にはチューブが通っており、ピクルスの漬け汁を直接吸い上げられる仕様に。ジッパーの引き手までピクルス型という細部へのこだわりからも、この企画が”やりきること”に価値を置いていることが伝わってきます。
突き抜けた発想が生まれたきっかけは、TikTok上に投稿されたAI生成動画でした。ピクルスまみれのジャケットを着た人物がピクルスを配るという映像で、「いいね」はわずか100件程度。それでも「本当に作ってしまおう」という意思決定につながりました。
KFCの担当者は「常軌を逸しているが、それこそが狙い」と語っています。合理性や実用性ではなく、「なぜこれを作ったのか」と思わせる違和感が人の注意を引きつけ、会話を生み出すのでしょう。
さらに興味深いのは、この突拍子もない企画がブランドの文脈から逸脱しきっていない点です。チキンとピクルスという味の相性にゆるやかに紐づいており、意味があるとも言い切れず、かといって無意味でもない。この絶妙な曖昧さが、違和感をより強く印象づけています。
メディア掲載とSNS拡散を最初から織り込んだ、現代的なPR設計の好例といえるでしょう。
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