ユニリーバ×Google Cloudが挑む新たなマーケティング戦略

イギリスを代表するグローバル日用品メーカー・ユニリーバが、Google Cloudとの5年間の戦略的パートナーシップを発表しました。

Dove(ダヴ)やVaseline(ヴァセリン)など、日本でもおなじみのブランドを展開し、世界で37億人以上が日常的に利用している同社。その巨大企業が本格的にAI活用へ舵を切ったことは、消費者行動の変化を読み解くうえで、見逃せない動きです。

両社が目指すのは、AIを核にした“次世代のコンシューマー体験”の構築。Google CloudのVertex AI(AIモデルの構築・運用基盤)を活用し、マーケティングやサプライチェーンの複雑なタスクをAIが自律的に判断・実行する仕組みを整備します。

膨大なデータをリアルタイムで分析し、市場変化に即応したブランド体験を自動最適化していく――これがユニリーバの“AIファースト戦略”です。

これまでのデジタルマーケティングは、検索結果やSNSフィードの中でいかに視認性を獲得するかという競争でした。

しかし今後は、GoogleのAI(Geminiなど)が消費者の好みや状況を理解し、対話を通じて最適な商品を提案・購入まで誘導する世界が現実味を帯びています。

ユーザーが自ら検索して比較検討するプロセスを、AIが代行する時代です。つまりブランドは、“人から選ばれる“だけでなく、“AIから推薦される存在“”にならなければなりません。

“広告枠を買う”という従来のマーケティング手法が通用しなくなる中で、どのようにブランドの“らしさ”をAIのアルゴリズムに刻み、消費者の信頼をとっていくのか。そんな新次元のマーケティングが求められています。

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