「NISSAN ANIMALERT」始動 絶滅危惧種を守り、ロードキルをゼロへ
「人を守る音から、動物を守る音へ。」をキャッチコピーに、日産自動車株式会社と株式会社TBWA HAKUHODOがクルマと野生生物の接触事故ゼロを目指すというプロジェクト「NISSAN ANIMALERT」を始動しました。
道路にあらわれた動物が自動車などと衝突するロードキル。国土交通省によると、2022年度の発生件数は直轄国道で7万件(国土交通省が公開する資料はこちら)、高速道路では5.1万件に及んだといいます(国土交通省が公開する資料はこちら)。
第1弾のテーマは、鹿児島県奄美大島と徳之島にのみ生息するという、近い将来に絶滅の危険性が高いとされる「絶滅危惧IB類」に該当するアマミノクロウサギの保護。アマミノクロウサギは、奄美大島におよそ2万頭が生息すると推定され、近年ではロードキルが急増しているそうです。
電気自動車が走り出すときに聞こえる「ヒューーン」という独特の音。これは、歩行者にクルマの接近を知らせるために開発された技術です。野生生物にクルマの接近を知らせることで、この技術を保護活動にも繋げられるのではないかというアイデアです。
官民産学から7者(日産自動車・TBWA HAKUHODO・鹿児島県奄美市・環境省・岡山理科大学・日本大学・T.M.WORKS)が連携して、2024年12月から奄美大島での実証実験を開始したといいます。

奄美大島での走行実験を実施
そのコンセプトや実証実験をめぐる取り組みをまとめ、日産自動車公式YouTubeチャンネルおよび各公式SNSにて、「世界野生生物の日(3月3日)」に合わせて動画を公開しました。
動画では、タレントで、東京・奄美大島の2拠点で暮らすというIMALUさんが、アマミノクロウサギの声優役を務めています。このプロジェクトにPR Directorとして参画する橋本恭輔さん(TBWA HAKUHODO)によると、動画の車両走行シーン、奄美大島の林道での撮影にはドローンライティングの手法を用いているそうです。また、アマミノクロウサギのビジュアルは、その保護に携わる専門家が監修。アマミノクロウサギらしいポージングや毛の動きなどのリアリティーを保ちながら、「わかりやすく伝える」表現の両立に苦心したといいます。
そして、運転前にクルマのエンジンルームあたりをノックする「猫バンバン」。これも、日産自動車が提唱したプロジェクトで、JAFや他の自動車メーカーなどにも浸透しました。そこからさらに視野を広げてヒトの安全を守るための技術を、動物を守るためにも活用します。普段、クルマの技術に関心をもたないという人びとへ企業の思いや挑戦を伝えるための創意工夫が凝らされたPR事例です。
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