NYの親子にラテンアメリカの貧困を伝えた“主人公が貧しい”ブックカバー

Case: Bed Time Stories

ラテンアメリカ及びカリブ諸島の貧困問題に取り組む非営利団体のTechoは、経済的に豊かなニューヨークの親子に、貧困の中に生きている親子がいることを知ってもらい、彼らに対する寄付を募るために、親が子を思う場所の一つである本屋で“自分の子だけでなく、貧しい子供たちにも思いを馳せる”ことができる“ブックカバー”企画を実施しました。

Techoが制作したのは、誰もが知っているおとぎ話用の特製ブックカバー。通常はカラフルで楽しいファンタジー色があふれているものが多いのですが、同社が制作したのは、主人公の服装から貧困が浮き彫りにされており、ダークで黒っぽく仕上がっているもの。

「不思議の国のアリス」「赤ずきんちゃん」「ヘンゼルとグレーテル」はそれぞれこのようなカバーが取り付けられました。

これらをニューヨーク中の本屋の子供コーナーに展示し、“就寝前の読み聞かせ用の本”を買い求める多くの親子の反応を見ました。

「悲しく、暗いわ」、「親子で現実問題を話し合うきっかけとなります」など、ニューヨークの親子連れの心をとらえることに成功し、想定以上の寄付金を集めることに成功しました。

また、本屋の子供コーナーだけでなく、他業種の店舗も積極的にポスター広告の掲示に協力した結果、親子層だけでなく、コミュニティー全体にラテンアメリカ諸国の貧困問題を知ってもらうことができたといいます。

遠い地域で起こっている現実を、身近な問題として感じるために一役を担った“ブックカバー”企画。

「自分の子供のために読み聞かせの本を手にする時、地球上の他の地域では本はおろか、住む場所さえも確保することができない子供たちがいることを思い出してください」とのメッセージを送った取り組みでした。

動画はコチラ

参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/dm/techo_bed_time_stories

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