サッカー界の人種差別撲滅へ。ブラジル名門クラブによる“人種差別反対を訴えるユニフォーム”

Case: Inverted jersey

2014年4月、サッカーのスペインリーグで、試合の最中にサポーターの一人がピッチの黒人選手に向けてバナナを投げ入れるという、人種差別的な行為が起こり、世界中で物議を醸しました。

サッカー界における人種差別はこの一件だけではなく、もっと以前から抱える根の深い問題です。

設立100年の歴史を誇るブラジルの名門チームBotafogoは、この問題についてサポーターをはじめ多くの人に真剣に考えてもらうため、クラブのオフィシャルスポンサーであるPumaの協力のもと、“人種差別反対を訴えるユニフォーム”を製作しました。

2枚のキャプチャ画像のうち、上が従来のユニフォーム、一方下の画像が新しいデザインのユニフォームです。変わった点は“ストライプの黒と白を入れ替えた”ことだけ。ご覧の通り、見た目にはほどんど変わりません。しかしこれこそが、Botafogoが最も訴えたいポイントでした。

ストライプの白は白人を、黒は黒人を表しています。それが入れ替わったところで本質的には何の変化もない、つまり『肌の色が違ったところで何も変わらないのだ』という事を訴えかけているのです。

チームの顔といっても過言ではないユニフォームのデザインを変えるということは、大きな決断であったに違いありません。だからこそ、人種差別問題に真摯に取り組むクラブの姿勢がひしひしと伝わってきます。

下記の映像には「我々は黒人でも白人でもない。人間なのだ!」というコメントが寄せられていますが、全くその通りだと思います。

先日サッカーのW杯ブラジル大会が開幕し、各国が連日熱戦を繰り広げています。この世界的なビッグイベントを通じて、肌の色や人種を超え、人々の心が一つになることを願います。

サッカーのユニフォームを活用したプロモーションに関心のある方は下記もご覧ください。
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動画はコチラ

The Inverted Jersey from Agência Africa on Vimeo.

参考サイト

Creative Criminals
http://creativecriminals.com/botafogo/inverted-jersey

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