時間とガス代の節約に貢献!空駐車スペースを“Here(ここ空いてるよ!)”と教えてくれる「風船」

Case:HERE balloon

韓国の首都、ソウル。全国民の1/4以上が住むこの大都市では、人口の多さに加えて車の所有率も高く、ソウル市内は常に車で溢れかえっています。

それは街中の駐車場も例外ではなく、駐車場に入っても、なかなかとめる場所を見つけることができません。

ある調査によると、駐車場に入ってからとめる場所を探すために走行する距離は、ドライバーひとりにつき平均して1日に500メートルほどになるそうです。毎日行うとすると、単純計算でひと月に15㎞もの距離を駐車スペースを探すためだけに走っていることになります。

さらに、韓国のガソリンの消費量は世界トップクラス。しかし資源の乏しいこの国では、ガソリンの原料となる原油のほとんどを輸入に頼っています。原油価格が世界的に高騰している中、環境面・そして消費者の立場からも、ガソリンをいかに節約するかということが切実な課題です。

そこで大手ガソリンスタンド運営会社「S-OIL」は、この状況を改善するためにある方法を考案しました。

名付けて“HERE Campaign”。内容はいたってシンプルで、“Here(ここ!)”と書かれた矢印の形の風船を場内全ての駐車スペースに配置します。

遠目からもよく見える黄色い風船が「ここ空いてるよ!」という目印になり、ドライバーはそれを頼りに空いているスポットにすんなりとたどり着けるというわけです。

駐車すると風船につないだ紐が車の下に入り込むことで風船が下に沈み、遠くからは見えなくなります。逆に発車すると風船はふわっと浮かび、再び空車であることを示します。

ガソリン代の節約と時間の短縮につながると、利用者からは大好評。

非常にアナログな仕掛けですが、想像力溢れるアイディアにより「ガス代節約」「エコへの貢献」を果たし、この結果「企業イメージアップ」に繋げた素晴らしい試みですね。

動画はコチラ

参考サイト

Creative Criminals
http://creativecriminals.com/outdoor/s-oil-here-balloons/

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