ピールオフから献血参加へ 日本赤十字社が設計する“最初の一歩”
日本赤十字社は2026年8月17日(月)から2027年4月30日(金)まで、献血の必要性を伝える普及啓発施策「THINK 献血」を実施します。
取り組みの一環として新CM「わたしの一歩」篇の放送を開始したほか、8月21日の「献血の日」に合わせて、全国7都市の主要駅でピールオフ広告を掲出しています。

輸血医療において血液は欠かすことができない一方で、医療が発展した現代においても人工的に製造できず、長期保存もできません。
そのため、継続的な献血が不可欠ですが、30代以下の献血者は過去20年で半分以下に減少しており、将来に向けた持続可能な献血基盤の構築が課題となっているといいます。

身体的な協力を伴う献血は、関心があっても心理的なハードルが生じやすいテーマといえるでしょう。
2026年8月17日(月)より放送されているCM「わたしの一歩」篇では、未経験者が「考える」「調べる」「誰かと話す」といったそれぞれの温度で献血に向き合い始める姿を描いています。
参加を「する/しない」の2択にとどめず、その手前にある身近なアクションに焦点を当てました。一つひとつの行動を献血への一歩として位置づけることで入口を細分化し、行動への距離を縮めています。
8月17日(月)から8月23日(日)まで、札幌・仙台・新宿・名古屋・梅田・広島・博多の全国7都市で掲出しているピールオフ広告は、このコミュニケーション方針をリアルな場に落とし込んだ取り組みです。

壁面から剥がせるステッカーには、献血の周知と参加を呼びかける「けんけつちゃん」シリーズのキャラクター全6種があしらわれています。裏面には「献血ウラ話」として豆知識を掲載し、持ち帰った後に自然と会話が生まれる仕掛けを施しました。

本企画には、全国学生献血推進実行委員会の視点が反映されています。同委員会のもとでは学生による献血推進運動が続いており、全国で212団体(2026年4月時点)、個人での参加も含めると約5,000名がボランティアに携わっているとのこと。
若い世代の目線を生かしたノベルティを通じて、周囲の人と献血について語り合う「次のアクション」へとつなげる交通広告となっています。
いきなり「献血をする」という一歩踏み込んだ行動を求めるのではなく、気負わずに関われる多様な選択肢を用意した本施策。
日常の延長線上で接点を増やし、参加への壁を段階的に解きほぐしていく設計です。社会的なテーマを扱うからこそ、こうした細やかなコミュニケーション設計が生きる取り組みといえるでしょう。
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