大好きな人には安全に帰ってきてほしい。労働者の健康と安全を訴えた動画とOOH

労働者の安全衛生や、適切な賃金確保を目的に活動するカナダのCNESSTは、勤務中に無理せずまず自身の安全を優先してほしいという願いを込めて、“Your safety at work matter to so many people(あなたが職場で安全に過ごすということは、多くの人にとってとても大切なことです)”というキャッチコピーを用いた啓蒙動画とOOHを公開しました。

 

動画は、出勤前に食卓でコーヒーを飲む男性の様子を映すところから始まり、その足元に満面の笑みで男性を見つめる子どもの姿が映し出されます。どうやら大好きな父親が仕事に行ってしまうのが寂しいよう。

その後、職場に着いて、車から降り、作業着に着替えた男性の姿が映されますが、足元には先ほどの子どもがまだしがみついています。寂しさに勝てず仕事場にやってきてしまったのか、工場の製造ラインの前に立つ父親のことを時折見上げながら1日をともに過ごす様子が淡々と描かれます。

途中、工場内に大きな異音が響き渡ると動画の雰囲気は一転して緊張感が漂い、異音の原因を突き止めるために作業員が慎重に機械に近づくと、ふと足元の子どもと目が合います。

無言の訴えを察知した作業員は、無理をして異音の原因を探るよりも、まず機械を止め、しかるべき手順で安全の確保に励みます。

「Your safety at work matter to so many people」が画面に映し出される際には、足元の子どもの姿はなくなっており、実はその子は職場に付いてきたわけではなく、大切な作業員の安全を守りたいという信念が具現化した幻だったことが明かされます。

同じアイデアで公開されたOOHでは、工場内のさまざまな場所で働く人の身体にしがみつき、親の安全を願う子どもの様子が描かれており、一貫したメッセージで安全第一を訴えています。

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