インフルエンサーは喜ばないけれど、堅実な成分を伝えるためのPR動画

肌に特化した医薬品メーカーGaldermaが販売しているスキンケアブランドCetaphilが、昨今のインフルエンサーマーケティングの手法を風刺し、インフルエンサーたちが喜ぶような、SNS映えのする華美なパッケージではないものの、良い成分を使っていることを伝えるためのPR動画を公開しました。

顔にモザイクがかかり素性が隠されたインフルエンサーと思われる女性のアップから動画ははじまりますが、画面の下部には”Skincare Whistleblower(スキンケアの告発者)”と書かれています。「あなたはなぜ今回Cetaphilのキャンペーンに参加しようと思ったのですか?」とインタビュアーに聞かれる女性。

それに対し、「いろんな商品を紹介してきましたが、Cetaphilさえあれば全てのニーズを満たせるからです。私はもちろんのこと、私のボーイフレンドもCetaphilを使っているんですよ」と告白する女性。いきなりの爆弾発言に、思わず映像はカットされてしまいます。

その後、画面にはインフルエンサーの女性のドレッサーが映されます。おしゃれなライトや可愛い化粧品のボトルが並ぶドレッサーを、「これは撮影用だからここに置いてある商品は使わないの」と笑いながらスルーする彼女。そして、ドレッサーの奥にある、実際に使っている洗面所へとインタビュアーを案内します。

質素な洗面所には、Cetaphil以外のスキンケア用品は置かれていません。「こんなSNS映えしないボトルだからあまり見せたくないんだけど……でも、本当にこれさえあれば何でもできちゃうの」と宣伝をしはじめるインフルエンサーの女性。

最終的に”Hype-free Skincare(話題性に欠けたスキンケア)”というキャッチコピーとともに終わる動画は、スキンケアに大切な要素は決してSNS映えするボトルではなく、あくまでも成分であるということを伝えています。

その他のブランディング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=27

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