コロナ渦でも採用継続!ZOOMで撮影したピザチェーン・ドミノの求人CM

Case:We’re Hiring :30

アメリカでは、新型コロナの影響で失業率が急上している現状があります。あらゆる企業が営業時間を短縮したり、休業・閉業に追い込まれているためです。

そんななか、ピザチェーン店のドミノが、職を失った人々に向けて求人の募集を呼びかけるテレビCM “We’re Hiring”を作成しました。

ドミノは現在も営業を継続しており、3月にはあらゆる職種で1万人の採用を目指すと発表していました。そして今回のCMを通じて、社員やアルバイトの求人を呼びかけたのでした。

CMは、ビデオ会議を思わせる映像になっていて、実際の撮影もビデオ会議ツールのZOOMを使用して行われたといいます。フランチャイズ店が8店舗がそれぞれパソコンやiPadを使って撮影をし、セリフはチャットを使ってやりとりしたそうです。

一般的なビデオ会議のように参加者がボックス状に表示され、順々に求人を呼びかけます。

撮影は3日間かけて行われ、最終的に30秒のCMが完成しました。通常、CMは制作から放送までおよそ8ヶ月の期間がかかると言われています。しかし、今回のCMは、構想から依頼、撮影、制作を含めて数日で行われました。

また、これ以外にもドミノは非接触でのデリバリーと特別価格にフォーカスした“Peace of Mind”というCMもリリース。

ピザは手作りだが450度のオーブンで調理され、その後は二度と触れないことを伝える内容になっています。

こちらのCMも、脚本・録音・ミックス・編集を合わせて4日以内にできあがったとのこと。

リリースされたCMがある一方で、取りやめになったCMもありました。アメリカの俳優・ジョージ・ウェントを起用した“Cheers to Dominos”というCMは、ソーシャルディスタンスが守られていない映像になっていたため、放送を中断。本来は3月以降も放送予定でしたが、急遽取りやめたそうです。

先の見えない時代の中で、柔軟な対応力を見せたドミノ。消費者だけでなく、求職者へ向けて存在感を示したのでした。

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