材料は“4.5トンのプラスチックゴミ”。海洋保護を訴える巨大クジラがベルギーに登場

Case: The Bruges Whale

中性ヨーロッパの面影が色濃く残る街並みと、街中を流れる運河が美しいベルギー北西部の観光都市・ブルージュに、巨大なクジラのオブジェが現われました。

高さ12m、4階建てのビルの高さに匹敵するこのクジラ、実はハワイ諸島の海岸に打ち上げられた4,500kgものプラスチックごみから作られたものです。

現在世界では毎年800万トンものごみが海へ投棄されており、海洋生態系に与える影響が深刻化。5月には80枚ものビニール袋を飲み込んで死んだバンドウクジラがタイで見つかったこともあり、早急な対策が求められています。

オブジェを制作したのはアメリカのアートスタジオ・StudioKCA。プラスチックを多用する私たち消費者の在り方について、人々に考えてもらうきっかけとなるようにと、ごみで作ったクジラを展示することを考案したのだそうです。

ハワイに流れ着いた物の中にはシャベルやハンガー、車のバンパーなど、信じがたいようなゴミも。StudioKCAは、地元の自然保護団体やボランティアなどの協力のもと、約2ヶ月かけてそれらを回収し、洗浄・分別したのちオブジェを作る材料として利用しました。

海洋保護を訴えるこのクジラは、9月16日までの期間限定で公開されているということです。


The Making of Skyscraper 2018_by STUDIOKCA from STUDIOKCA on Vimeo.

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