「くまちゃん」と社名の「くま」を接続 愛称を広告資産にした佐久間特殊鋼

佐久間特殊鋼株式会社は2026年9月1日(火)から、名古屋の金山総合駅に新設された電照ボードとJ・ADビジョンで、新たな交通広告を展開しています。SKE48の熊崎晴香さんを起用した会社紹介動画を放映し、同社の事業内容や強みを発信する取り組みです。

同社は1951年4月設立の専門商社で、特殊鋼材料や加工部品などを提案・販売しています。専門性の高い商材を扱うBtoB企業にとって、業界外の人にも事業や社名を親しみやすく伝えることは、企業広告を考えるうえでひとつの課題になります。

佐久間特殊鋼の事業を紹介する会社紹介動画のカット

熊崎さんの起用では、ファンから「くまちゃん」の愛称で親しまれていることと、佐久間特殊鋼の社名に含まれる「くま」を掛け合わせました。

さらに、熊崎さんが掲げる「たくさんの人を笑顔に、そして幸せにすること」という夢と、同社のミッション「地球を笑顔でいっぱいに」が重なることも起用理由となっているそうです。

この組み合わせによって、専門性の高い事業内容をより身近に感じてもらえるコミュニケーションを目指したと同社は説明しています。

今回の特徴は、愛称と社名の一致を起用理由だけで終わらせず、広告表現全体へ広げている点です。熊崎さんはクマの耳をつけて登場し、「さぁ、くまにおまかせ!」のフレーズとともにクマポーズを披露。愛称、社名、コピー、動作を同じモチーフで束ねています。

「さぁ、くまにおまかせ!」のフレーズとともにクマポーズを披露する熊崎晴香さん

同社は2026年7月から、交通広告施策の一環として名古屋市内でラッピングバスの運行も開始しました。今回の駅広告と連動させることで、市内を走るバスに加え、駅にも企業を知ってもらう接点を広げています。

知名度の高い人物を起用するだけでなく、本人がすでに持つ愛称と社名の共通点を見つけ、それをコピーやポーズまで一貫して展開した本施策。説明しにくいBtoB企業の事業を直接かみ砕く前に、まず社名を覚えてもらう入口をつくった交通広告事例です。

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