伝統行事を現代の楽しみに お月見のPR・マーケティング事例15選

秋の夜空に浮かぶ月を眺め、季節の移ろいを楽しむお月見。日本で古くから親しまれてきた季節の行事ですが、ハロウィンやクリスマスと比べると切り口が限られていて、商品やイベントに展開する際の難しさを感じる広報PR・マーケティング担当者も多いのではないでしょうか。

月やうさぎ、団子といった定番のモチーフを取り入れるだけでは、似たような企画になってしまいがちなため、季節感を演出しながら生活者の興味を引くには、お月見ならではの要素と、自社の商品やサービス、ブランドの特徴をどう結び付けるかがポイントになります。

本記事では、お月見にちなんだ企業施策を「限定商品」と「イベント」の2つに分けてご紹介。月の形や色、秋の実り、月を眺める風習など、お月見ならではの要素を各社がどのように自社らしく再解釈し、思わず欲しくなる商品や参加したくなる体験へと変えているのか。その掛け合わせや工夫から、秋の季節施策を企画する際のヒントを探ります。

限定商品・メニュー|「月」の見立てで季節商品に新しい価値をつくる

1.月見の定番を食体験に再解釈 ディップと積み上げで購買を促す「背徳月見」

株式会社ドミノ・ピザ ジャパン
株式会社ドミノ・ピザ ジャパンは、2026年8月31日(月)から9月30日(水)まで、食欲の秋を全力で楽しむ「背徳月見」を開催。月の満ち欠けをイメージした3種類のお月見チーズソースや、月のように丸く黄色いエッグタルトを積み上げる商品を展開します。

「お月見チーズソース」では、新月・半月・満月を、チェダーやカマンベールなど異なるチーズの組み合わせで表現し、“眺める月”を、好きなピザにつけて味わうものへと転換しています。ブランドメッセージとして掲げる「だって好きでしょ?」にも通じる、チーズをたっぷり楽しみたいという思いと季節行事を結び付けた発想です。

さらに、「ほぼ1ポンドお月見エッグタルト」と「ほぼ1kgお月見エッグタルト」では、お月見団子をエッグタルトに置き換えました。団子を供える三方をイメージした特製ボックススタンドに積み上げることで、食べるだけでなく、飾る、写真を撮る、家族や友人とシェアするといった楽しみ方へ広げています。

宅配ピザを囲む時間そのものをお月見の楽しみにした今回の施策。既存の商品を生かしながら、思わず試したくなる意外性と写真を撮りたくなる仕掛けを加えることで、季節ならではの購買や話題化につなげています。

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2.定番の玉子月見に2倍のインパクトを加えて既存商品を季節限定化

Miコーポレーション株式会社
Miコーポレーション株式会社が展開するお好み焼専門店「どんどん亭」は、2026年9月2日(水)から「広島風とろたまチーズお好み焼」の販売をスタート。秋の夜空に浮かぶ満月をとろりとした玉子で表現し、通常の広島風お好み焼と比べて玉子を2倍、チーズも倍量にすることで、月見シーズンならではの特別感を打ち出しています。

玉子を月に見立てる王道の表現に、「2倍」というわかりやすい変化を加えているのがポイント。既存商品の特徴を生かしながら、見た目の季節感とボリューム感の両方を強調することで、秋にあえて選びたくなる購買理由をつくっています。

「広島風とろたまチーズお好み焼」の価格は1,590円で、通常の広島風お好み焼に玉子・チーズ・大葉をそれぞれトッピングする場合より約150円お得に設定。季節限定の見た目や話題性に加えて価格面にもメリットを持たせ、既存商品をベースにしながら来店や注文につなげる月見施策になっています。

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3.恒例の秋デザートに月見の文脈をプラス 定番フェアを新鮮に見せる再編集

株式会社アレフ
株式会社アレフが展開するハンバーグレストラン「びっくりドンキー」は、毎年恒例のマロンデザートを月見仕様にリニューアルし、2026年8月26日(水)から「秋、お月見マロン。」フェアを開催。秋の味覚であるマロンに、夜空の月を模したミルククッキーを添え、「食欲の秋」と「お月見」という2つの季節要素を重ねています。

「月見モンブランパフェ」や「月見マロンサンデー」など4商品を展開し、いずれも北海道産ソフトクリームとマロンを生かしながら、月のモチーフを加えてお月見らしさを演出。毎年販売している秋の定番商材に新たな季節の文脈を持たせることで、恒例フェアにも今年ならではの新鮮さをつくっています。

毎年の季節商品を一からつくり直すのではなく、すでに秋のイメージがあるマロンとお月見を掛け合わせて再編集している点は、定番施策を継続しながら話題を生み出すヒントになるでしょう。恒例商品としての認知を生かしつつ、見た目にもわかりやすい月のモチーフを加えることで、改めて来店や注文を促すきっかけにしている点も参考になります。

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4.中秋節の文化そのものを商品価値に 伝統を現代に届ける季節限定の月餅

株式会社重慶飯店
株式会社重慶飯店は、日本のお月見にあたる「中秋節」に向け、毎年恒例の「中秋月餅」を2026年8月24日(月)から期間限定で販売。塩漬け卵の黄身を満月に見立て、伝統の製法や職人の技術を生かしながら、日本人の好みに合わせた味わいに仕上げています。

中国の伝統行事である中秋節には、家族の団らんを願い、日頃お世話になっている人へ感謝を込めて月餅を贈る習慣があります。商品に月のモチーフを加えるだけでなく、月餅がもともと持つ文化的な背景そのものを季節商品の価値として伝えている点が印象的です。なかでも「蓮蓉蛋黄大月餅」は、中国で親しまれている蓮の実餡と2つの黄身を組み合わせ、味わいと断面の両方から中秋節の満月を表現しています。

1959年の創業以来、横浜中華街に根ざしてきた重慶飯店だからこそ、伝統文化と自社の専門性を自然に結び付けられる施策といえるでしょう。中秋節という背景まで丁寧に伝えることで、期間限定商品の購買にとどまらず、月餅を味わうことを中国の伝統文化に触れる機会へと広げています。

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5.光に透かして月を見る キャンディの細工を発見と撮影の体験へ

株式会社PAPABUBBLE
株式会社PAPABUBBLEが展開するCraft Candy Theater「PAPABUBBLE/パパブブレ」は、2026年9月3日(木)から「お月見ミックス」を販売。「月を見上げて、ひと休み。」をテーマに、満月やうさぎ、団子、すすきといったお月見の風景を一粒一粒のキャンディで表現しています。

なかでも目を引くのが、キャンディを光に透かすと月の中にうさぎが現れる仕掛け。「月を見る」というお月見の風習を、キャンディを光にかざして楽しむ行動へと置き換えているのがユニークです。小さなキャンディに絵柄をつくり込むアメ細工の技術と掛け合わせることで、PAPABUBBLEならではのお月見体験を提供しています。

シャインマスカットや和梨、焼き芋ブリュレなど秋らしいフレーバーも取り入れ、味覚からも季節感を演出。見て・発見して・誰かに見せたくなる仕掛けを加えることで、食べるだけにとどまらず写真撮影やシェアにもつながる商品となっています。

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6.月見商戦を「たまご愛」で独自化 アンバサダー起用と言葉遊びで話題化へ

ケンタッキー・フライド・チキン
日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社は、2026年8月26日(水)から「とろ~り月見」シリーズ全5種を数量限定で販売中。「ケンタッキーだからこそ楽しめる、たまごのおいしさ」をテーマに、タルタルソースやカスタードクリームを増量するなど、月に見立てたたまごの存在感を高めています。

さらに、芸能界きってのたまご好きであるT.M.Revolution 西川貴教さんを月見アンバサダーに起用。「T.M.G.(たまご)Revolution」という言葉遊びを軸に、記者発表会では西川さん自身が「G」を書き入れる就任式や商品の実食を行い、本人のたまご好きという個性と月見商品を結び付けました。

「卵=月」という定番の表現を押さえながら、商品のたまご感を高め、アンバサダーのキャラクターや「Revolution」という言葉まで企画に取り込んでいるのが印象的です。毎年多くの外食企業が参入する月見シーズンに、KFCならではの「たまご愛」をユーモアたっぷりに打ち出すことで、恒例商品に新たな話題を生み出しています。

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7.夜の月見をモーニングへ ロングセラー商品に季節の購買理由をプラス

株式会社プロントコーポレーション
株式会社プロントコーポレーションは、カゴメ株式会社の商品を使用した「あさごぱん お月見デミチーズ」を、2026年9月1日(火)から9月30日(水)まで全国の「PRONTO」で期間限定販売します。プロントのモーニングを代表するロングセラー「あさごぱん」に、秋の風物詩であるお月見を掛け合わせた施策です。

卵液に浸したパンを焼き上げる「あさごぱん」の特徴を生かし、デミグラスソースを絡めたチキンやチーズ、卵、マヨネーズを組み合わせて月見仕様に。夜に月を眺めるイメージの強いお月見を、あえてモーニング限定の商品へ展開することで、季節行事を朝食の購買理由へとつなげています。

朝食として親しまれている既存商品に季節性を加えることで、ロングセラーの安心感を保ちながら期間限定の新鮮さを演出。月見施策を夜の食事に限定せず、自社商品が利用される時間帯に取り込む同社の発想は、季節行事との接点を広げるヒントになるでしょう。

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8.月見団子をご褒美スイーツに お持ち帰りとシェアで店外にも需要を拡大

カッパ・クリエイト株式会社
カッパ・クリエイト株式会社が展開する「かっぱ寿司」は、2026年9月3日(木)から、スイーツブランド「ごちCAFE」の新商品「お持ち帰り用 ふわもちみたらし団子ホイップ」を販売。お月見の定番である団子にたっぷりのホイップクリームを合わせ、伝統的な季節の食べ物を和洋折衷のご褒美スイーツへとアレンジしています。

さらに、「お持ち帰り用 プレミアムプリン」と同商品を各3個詰め合わせた「プレミアムスイーツBOX」も用意。家族や友人とのシェアや手土産にも選べるようにすることで、お月見を自宅で楽しむきっかけをつくり、店内での食事にとどまらない購買シーンへと広げています。

月見商戦で多く見られる卵を月に見立てる表現とは異なり、お月見の風習そのものと接点のある団子を主役にした施策です。季節感のあるスイーツを展開する「ごちCAFE」の特徴とも組み合わせ、季節行事をお持ち帰りやシェアといった現代の楽しみ方につなげています。

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イベント・体験|「月を見る」を参加・来店・滞在のきっかけに変える

9.高輪に残る月待ち文化を再編集 地域の記憶を来街体験へつなげる28日間

一般財団法人JR東日本文化創造財団「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」
一般財団法人JR東日本文化創造財団が運営する「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」は、TAKANAWA GATEWAY CITYと共催し、2026年9月7日(月)から10月4日(日)まで「MoON MONTH(ムーン・マンス)― 月を待つ月 ―」を開催。江戸時代に高輪で親しまれていた「二十六夜待ち」を起点に、月をテーマにしたアートや食・音楽・ワークショップなどを展開します。

江戸時代の星空を再現した没入型プラネタリウムや、天体観測、餅つき、植物インクで月を描くワークショップなどを組み合わせ、月を眺める行為を多様な体験へと拡張。かつて高輪で人々が月を待ちながら語らい、食や酒を楽しんだ文化を、現代の生活者が見て、学び、つくり、味わえる形へ再解釈しています。

高輪という土地に実際に残る月見の歴史を施策の核に据えることで、「なぜここで開催するのか」という必然性が生まれているのもポイントです。施設単体の催しにとどめず、街全体へプログラムを広げることで、地域の文化資産を来街や回遊のきっかけへと変え、土地そのものの魅力発信にもつなげています。

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10.月を「見る」から「願いを書く」へ 和の心を参加型の宿泊体験に変換

株式会社ホテル鹿の湯
株式会社ホテル鹿の湯が運営する「定山渓 鹿の湯・花もみじ」は、2026年8月25日(火)から10月31日(土)まで「願掛けお月見飾り」を開催。満月を思わせる黄色と、お月見団子のような白色の丸い短冊に、家族への感謝や旅の記念、これからの夢などを書いて館内に飾る体験を提供します。

月を見上げて感謝や祈りを捧げるというお月見の背景に「願いを書く」という行動を加え、眺める行事から参加できる体験へと展開。集まった短冊はイベント終了後に神社へ届けて祈祷・奉納することで、館内で書いて終わるのではなく、願掛けとしての意味も持たせています。

1897年の開業以来、定山渓で和の文化を受け継いできた同施設だからこそ、お月見の風習と施設の歴史や世界観が自然につながっています。宿泊者に加えて日帰り温泉の利用者や散策途中の人も無料で参加できるようにし、季節行事を旅の思い出づくりや施設へ立ち寄るきっかけへと広げている点も参考にしたいポイントです。

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11.月そのものを旅の目的に 地域固有の景観を宿泊価値へ転換

株式会社H.P.D.コーポレーション
株式会社H.P.D.コーポレーションが運営する「吉祥CAREN」は、2026年9月24日(木)から26日(土)で、中秋の名月と北川温泉の「ムーンロード」を楽しむ3日間限定の宿泊プランを展開。海面に月の光が伸びる土地固有の景観を、宿泊の動機そのものに結びつけています。

客室には月見酒や月見団子、金木犀のアロマを用意し、月を見る時間を視覚だけでなく味覚や香りでも楽しめる体験に。さらに、地域で行われる「ねこさいの日」や「謝月祭」ともつなげることで、宿の中だけで完結せず、北川温泉という土地全体で月を楽しむ滞在へと広げています。

お月見をテーマに装飾や限定メニューを加えるのではなく、もともと地域にある自然景観や行事を編集し直し、3日間限定の宿泊価値として再定義。「月を見る」という昔ながらの行為を、わざわざその土地を訪れ、泊まりたくなる理由へ変えた施策です。

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12.お月見を食べるつくる学ぶ体験へ 親子のおでかけを生む秋のフェス

株式会社ノースオブジェクト
株式会社ノースオブジェクトが運営する「Keitto(ケイット)」は、2026年9月19日(土)、20日(日)に「Keitto お月見フェス」を開催。月や星を眺めるだけにとどまらず、秋の味覚や草花などにもテーマを広げ、「食べる・つくる・学ぶ・感じる」を通して秋を楽しむ場をつくっています。

月や星について学びながら季節のディナーを味わうトークイベントをはじめ、陶芸やテーブルランプづくり、占星術など、多彩な体験を用意。お月見を軸にしながら、ものづくりや食、学びと掛け合わせることで、子どもから大人までそれぞれの楽しみ方で参加できるイベントへと展開しています。

子育てママとファミリーに豊かな暮らしを提案するKeittoだからこそ、伝統行事を親子で季節を感じるおでかけの機会へと再編集。お月見を単発の催しにせず、施設内のさまざまなコンテンツと結び付けることで、回遊や参加のきっかけを増やしている点も、複数の店舗や機能を持つ施設の季節施策として参考になります。

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13.商品をつくるのではなく売場を編集 お月見の楽しみ方そのものを提案

株式会社ロフト
株式会社ロフトは、2026年9月1日(火)から渋谷ロフトと銀座ロフトで「ロフコト雑貨店」第7弾「お月見」を展開。月見みやげ、月見酒、月見ごはん、月見アート、月見ごよみなど複数の切り口を設け、お菓子や酒器、調味料、雑貨、暦にまつわるアイテムまで幅広く集めています。

自社で月見商品を開発するのではなく、既存の商品を「お月見」というテーマで横断的に編集しているのが特徴です。月を見る・食べる・飲む・飾る・暦を楽しむといった行動ごとに売場を組み立てることで、生活者にお月見の新しい過ごし方を提示しています。

「日本のうまいコト、いいコト」を提案する「ロフコト雑貨店」の文脈とも相性がよく、季節行事を入口に地域の商品や職人の技術へ関心を広げる構成です。小売ならではの品ぞろえと編集力を生かし、単品の購買だけでなく、売場を回遊しながら自分なりのお月見を見つける体験へとつなげています。

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14.雪見を月見へつなげる ブランド名の季節文脈をリアル体験で回収

株式会社ロッテ
株式会社ロッテは、2026年9月上旬から「雪見だいふく 秋限定お月見仕立て」を発売。通常の白いおもちを月をイメージした黄色に変え、パッケージにも雪見うさぎのお月見や餅つきの様子を描くことで、「雪見」というブランド名を秋の「月見」へと自然につなげています。

さらに、9月25日(金)から27日(日)まで東京・新宿で「雪見だいふく みんなでお月見会」を初開催。巨大な月のオブジェや餅つき体験、カスタマイズできる「my雪見だいふく」、LEDランタンなどを組み合わせ、商品を食べるだけでなく、撮る、つくる、参加するお月見体験へと広げています。

ロングセラー商品の名称にちなんで、実際に月を愛でる季節行事と結び付けたことで、限定商品の発売とイベントに一貫したストーリーを持たせています。ブランド資産を起点に季節との接点を見つけ、商品購入からリアルな参加体験まで広げた好例といえるでしょう。

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15.地域に眠る「月見文化」を再編集 高輪ならではの来街理由をつくる

東日本旅客鉄道株式会社
東日本旅客鉄道株式会社が手がける「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、2026年9月7日(月)から13日(日)まで「高輪つきまち」を開催します。江戸時代、高輪で親しまれていた「二十六夜待ち」の文化を起点に、月を待つ時間そのものを現代の食やアート、音楽、体験へと広げた季節施策です。

水面に映る月のアートや餅つき、浴衣での街歩き、どぶろく、月にちなんだ限定メニューなどを街全体で展開し、歴史を知るだけで終わらない参加型の体験に再構成。かつて月見の名所だったという土地の記憶と、現在の施設や飲食、文化コンテンツを結び付けることで、「なぜ高輪でお月見をするのか」という必然性もつくっています。

地域に眠っていた文化資産を掘り起こし、現代の来街理由へと変換。季節行事を施設単体の集客施策にとどめず、街の歴史や個性を伝えるエリアブランディングへつなげています。

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お月見のPR・マーケティング事例まとめ

お月見は、月やうさぎ、団子といった定番モチーフを取り入れるだけでは、企画の幅が広がりにくい季節行事です。今回紹介した事例は、商品・飲食・宿泊・小売・街づくりなど分野は異なるものの、お月見の要素と自社の商品・サービス、ブランドや地域の特徴を掛け合わせている点が共通していました。

願いを書く、親子で学ぶ、街を巡るなど昔ながらの風習を現代の行動へ置き換えることで、季節感を購買や来店・参加・滞在などにつなげています。お月見のモチーフから考え始めるのではなく、「自社だからこそできる月見とは何か」を探ることが、定番行事に新しい楽しみ方を生み出すヒントになりそうです。

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