2019.02.01

【Pick of the week】今週の国内事例ピックアップ 2/1

直近でリリースされたもの・話題になったもの等、日本国内のクリエイティブ・キャンペーン事例をAdGang目線で独自にピックアップしてご紹介する「Pick of the week」。

今回は、メルカリ、ロート製薬、タイガー魔法瓶、湖池屋、JR九州/広島東洋カープの事例をご紹介。

1：名作で振り返る、平成30年史をまとめたWebCM（メルカリ）

メルカリは、平成30年間で発表されてきた本やCD、TVゲームなどの名作を振り返り、それらが同社の運営するフリマアプリ内で売買できることを伝えるWebCMを12月から展開。声の出演は平成を代表する声優の一人である松本梨香さんが担当。明るくも懐かしく、思わず青春時代を思い出しそうなトーンの動画に仕上がっている。

同CM内で登場している商材は、すべてメルカリで売買できるものとなっている。また、特設ランディングページでも、思わず懐かしくなるタグが年代別で並んでいるのが特徴だ。例えば、CDでは「中森明菜」「米米CLUB」から、「オレンジレンジ」「西野カナ」まで、メルカリ内で検索することが可能。

2:花粉に埋もれゆく日本列島をリアルに表現したバス停広告（ロート製薬）

ロート製薬では、花粉対策ブランドのアレルギー目薬「ロート　アルガード　クリアブロックZ」のプロモーション企画として、2月4日（月）〜2月17日（日）まで、「花粉に襲われる日本列島」をテーマにした花粉シーズン到来のリマインドを目的としたバス停広告を東京・外苑前にて展開。

東京都では、都民の2人に1人が花粉症に罹患しているという推定データもあり、毎年多くの人を苦しめている。また、日本気象協会の予測によると、今年は早いエリアで2月下旬から花粉飛散がはじまり、特に東京においてはスギ花粉の飛散が約1か月と長く続く見込みとされている。そこで、同社では、こうした背景をふまえ今回の広告を用意。日本が「花粉に襲われる」様子をリアルに表現しており、同社では全く新しいチャレンジとなる。

3：“おしゃかわ”な虎マークをあしらったプレゼントキャンペーン（タイガー魔法瓶）

愛されタイガーキャンペーン

タイガー魔法瓶は、SAHARAステンレスボトルのプロモーションの一環として、2月1日（金）から4月30日（火）までの期間、“おしゃかわ（お洒落で可愛い）”な『愛されタイガーキャンペーン』第2弾を実施。対象商品を購入後に応募すると抽選で、同ブランドスローガンから着想を得たコンセプトブランド『LOVE TIGER COLLECTION』アイテムが当たるというものだ。

今回は要望に応えて、キッズとベビー向けの賞品を用意。親子で楽しめるペアTシャツ2種に加えて、乳児服とスタイの全4品が、抽選で300名に当選する。昨年10月に展開した第1弾では、お馴染みのタイガーフェイスを大胆にあしらったデザインを高く評価する声が多く上がったという。

4：賞味期限を前面的に押し出した平成最後のパッケージ（湖池屋）

湖池屋は、賞味期限を“平成最後の日”である“平成31年4月30日”に設定したポテトチップス「平成最後のポテトチップス濃いめのり塩」を数量限定・全国のローソン店舗で1月29日（火）より発売。

同社では、平成という時代を振り返りながら平成の一時とともに噛みしめてもらうポテトチップスを作りたいとの思いから、平成の時代においてもポテトチップスの定番として親しまれた“のり塩味”を基本として、色々な意味において“濃い”時代であった平成に思いを寄せて「平成最後のポテトチップス濃いめのり塩」を開発。

パッケージ表面には平成の時代を駆け抜けていった様々なキーワードとともに“平成最後の日”である“平成31年4月30日”が大きく表示され、この機会にしか味わうことができない特別感を演出している。

5：“カープ駅”ならではの記念乗車券で地域活性化（JR九州/広島東洋カープ）

JR九州は、広島東洋カープのセ・リーグ3連覇のお祝いと現役引退された新井元選手への感謝の気持ちを込めて記念乗車券（油津駅と宮崎駅間の乗車券）を、宮崎県の油津駅、宮崎駅にて、2月1日（金）から9月30日（月）まで発売。

宮崎県日南市では、昨年より、市民とJR九州が中心となって「日本一のカープ駅をつくる会」を立ち上げ、プロ野球球団広島東洋カープのチームカラーに合わせて宮崎県の油津駅舎の外壁を赤く塗装し、“カープ油津駅”にするなどの地域のにぎわいづくりを行ってきた。そして、同会では、昨季引退した新井元選手の軌跡をキャンプ地・油津に残すため、現役時代に使用されていたスパイクをカープ油津駅と油津カープ館に展示。また、スパイクからかたどった実寸大の足跡が刻まれたブロンズの記念盾を油津の選手ゆかりの場所に設置する。JR九州は、本取組を通じての地域活性化を目指しているという。