「Vaseline」が「Baseline」に?発音の違いから生まれたユーモアPR

SNSで話題になった「Vaseline」のちょっと違った発音。それをきっかけに、Vaseline(ヴァセリン)が期間限定で「Baseline(バセリン)」へと名前を変えるユニークな企画を展開しました。

発端となったのは、韓国の美容クリエイター、Min Day Lee(ミン・デイ・リー)が投稿したショート動画です。

自身が愛用するVaselineの商品を次々と紹介するなか、ブランド名を「Baseline(バセリン)」に近い発音で繰り返していたことがSNSで話題に。動画は数千万回規模で再生され、その発音をまねた投稿やリミックスも広がっていきました。

この盛り上がりに、Vaselineもすぐさま反応します。「We heard you. We agreed.(聞きました。そして同意しました)」と宣言し、期間限定でブランド名を「Baseline」に変更。

SNSのアカウント名やロゴを変えただけでなく、おなじみの商品パッケージまでBaseline仕様にしたビジュアルを公開しました。

さらに、公式声明では、話題のきっかけを作ったLeeに感謝を伝え、彼女を面接なしで「BaselineのCEO」に任命するというユーモアたっぷりの対応も見せました。

今回の施策で興味深いのは、発音の違いを間違いとして扱うのではなく、むしろブランド側が一緒になって楽しんだことです。

Vaselineは声明のなかで、150年以上にわたり、世界各地でブランド名がさまざまに発音され、地域に合わせて親しまれてきたことに言及。

それぞれのアクセントや呼び方は、ブランドが世界中へ広がってきた証でもあるとして、今回の「Baseline」もその1つとして歓迎しています。

また、SNSで生まれたミームは移り変わりが早いものです。Vaselineは話題になっているタイミングを逃さず、ロゴや商品パッケージ、公式声明まで巻き込んだ企画へと発展させました。

発音の違いを否定せず、ユーザーが生み出した話題をブランド自らが一緒になって楽しむ。生活者によるブランドの楽しみ方を受け入れる柔軟さと、SNSの盛り上がりを逃さないスピード感が光るPR事例です。

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