Money is good…「フォーブス 世界長者番付」を訴求する視点が面白い広告

Case: The power of the list.

アメリカの経済誌フォーブスは、毎年「世界長者番付」を公表しています。今回は同ランキングの宣伝とブランディングを目的にしてブラジルで実施されたプリントキャンペーンをご紹介します。

ランキングの上位に入ったビリオネアの肖像画を使ったクリエイティブがこちらです。全3種類。

[マザー・テレサ & ビル・ゲイツ編]

[ダライ・ラマ & ウォーレン・バフェット編]

[コフィ・アナン & リチャード・ブランソン編]

世界中の大勢の人々から尊敬される著名な慈善活動家や宗教家(いずれもノーベル平和賞受賞者)と、現代のビリオネアの肖像画が対になり、合わせて円(通貨)の形になっているというビジュアルです。

それぞれビリオネアの円の領域の方が大きくなっていますが、その理由はクリエイティブの中にあるメッセージを読んでみると明らかになります。

[マザー・テレサ]
B型肝炎ウイルス患者34万人の治療を行った。
インドの路上生活者3万6千人の面倒をみた。
彼女が主催した集会は、毎年1億米ドルの寄付を集めた。

[ビル・ゲイツ]
B型肝炎ウイルス患者340万人の治療を行った。
アフリカの病に苦しむ人120万人の面倒をみた。
彼が創設した基金は、年間総額で430億米ドルの予算がある。

慈善活動で多大な功績を残したマザー・テレサのいくつかの偉業と比べて、同分野におけるビル・ゲイツの功績が勝るとも劣らないことが定量的に記されています。

同プリントキャンペーンのコンセプトは、『Money is good』。「世界長者番付」にランクインすること、ランクインしている人物が、“いかに凄いか”・“いかに世の中にインパクトを残している人なのか”を異色な角度からコミュニケートする、ユニークなプリント広告でした。

(via Ads Of The World)

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