米広告会社による画期的な実験『商品がなくても、ブランドの確立は可能か?』

Case: Always baked

20年にもわたり、様々な企業のプロモーションを手掛けてきたアメリカの広告会社・Ari Merkinが、ある画期的な実験を試みました。その実験とは『商品がない段階でも、ブランドの確立は可能か?』ということ。

このことを検証するため、Ari Merkinでは「SGT. SAM’S」という架空のポテトチップスのCMを制作。このプロモーションによってSGT. SAM’Sの認知度が高まれば実験は成功だとみなし、商品であるポテトチップスの製造を始める、と発表したのです。

CMは、ハイウェイをパトロール中の警察が前方を走っている乗用車を停車させるシーンからスタート。警官はドライバーに「運転の前に大麻を摂取しませんでしたか?」と問いかけます。

明らかに動揺しながらも否定する男性に対し、「これ、食べるか?」と警官がおもむろに取り出したのはSGT. SAM’Sのポテトチップス。

すると男性は思わず袋に手を入れて、大きな口でパクリ。

大麻には『摂取した後に空腹感を覚える』作用があり、そのことを知っていた警官は、男性がポテトチップスを我慢できないほどお腹が空いている=大麻を使用したに違いないと判断し、見事ドライバーの嘘を見抜いたというわけです。

CMのタイトルである「Always Baked」の「Baked」という言葉は、『焼く』という意味の他に『(ドラッグを使用して)ハイになった状態』というスラングでもあるそうで、この場合は『ポテトチップスが美味しすぎて、まるで麻薬のように止められない、病みつきになる』という意味合いを含んでいるものと思われます。

Ari Merkinでは、SNSを通じてこのCMが広くシェアされれば、スーパーのお菓子売り場にSGT. SAM’Sが並ぶことになるだろう、とコメントしています。実際にこの企画が実現するのか、非常に楽しみです。

動画はコチラ

参考サイト

Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/online/sgt_sams_always_baked

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