ウクライナ政権に立ち向かう市民に配布された“声なき叫び”をあげるマスク

Case: Silent Scream

長引く不況や親ロシア派ヤヌコヴィッチ政権に対するフラストレーションが、“欧州連合との貿易協定を見送るとの決定”を機に一気に爆発し、大規模な反政府運動へと発展したウクライナ。首都キエフ中心地のユーロマイダン(ユーロ=ヨーロッパ、マイダン=広場の意)広場に集まった多くの市民は、自身を『ユーロマイダンの市民部門』と名乗り、独立と言論の自由を声高に求める運動を開始しました。

平和的な抗議活動に始まった反政府運動も次第に激化し、強制排除に乗り出す治安部隊とデモ隊との間で激しい衝突が繰り返されるようになり、その模様が連日のように報道されていたのは記憶に新しいのではないでしょうか。

過熱するデモ隊に対する締め付けは激しく、抗議する市民の告発や監視が実行され、催涙ガスによる弾圧も繰り広げられました。市民たちは身を守るために、マスクを着用し、なお抗議を続けましたが、顔を覆うものがあっては、思うように声をあげることはできません。

そこで、広告会社・Ogilvyのデュッセルドルフとキエフオフィスは、“静かな叫び”と名付けたマスクを制作し、『ユーロマイダンの市民部門』に無料配布することで彼らの活動を支援しました。

“静かな叫び”をあげるマスクは以下のようなもの。マスク着用を余儀なくされている中、これなら変わらず(見た目に)“大きな声”をあげることができます。

独立と言論の自由を叫ぶウクライナの象徴となり、今なお“静かな叫び”をあげているという平和的な武器となるマスクでした。

動画はコチラ

Silent Scream – Ukraine’s people won’t be silent from Rouven Maccario on Vimeo.

参考サイト

GreatAds
http://great-ads.blogspot.jp/2014/07/silent-scream-ukraines-people-wont-be.html

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