がん患者の“病気の辛さ”を一瞬にして忘れさせる、大胆メイクオーバー・プロジェクト

Case: If only for a second

約3人にひとりの割合で発症するといわれている病気、がん。
致死率が高い病気であると同時に、治療しても再発や転移の可能性があることから、患者にとっては肉体的・精神的に大きな負担となります。

2年半前にがんと診断されたこの女性。根治の見込みはないと医者に告げられましたが、それを受け入れられず、つらい日々を過ごしています。

こちらの女性は、肺がんが発見された時にはすでにひどく進行している状態でした。死と隣り合わせで生きなければならないことに、常に恐怖を感じています。

彼女たちのような、がん患者のメンタル面でのサポートを行うフランスの医療団体「Mimi Foundation」は、わずかな時間でも患者が病気の辛さを忘れられるようにと、「If only for a second(たった1秒だけでも)」と名付けたプロジェクトを企画しました。

闘病中のがん患者20人をフォトスタジオに招待し、目をつぶるよう指示してから大胆なヘア・メイクを施します。プロによるメイクオーバーによって、全く別人のように変身した患者は、目を閉じた状態のまま鏡の前へ連れていかれます。

鏡はマジックミラーになっていて、向こう側にはカメラマンがスタンバイ。患者が目を開け、別人になった自分を見て驚き、“病気のことが頭から完全に消えた瞬間”を写真に撮ろうというのです。

全ての心配事から心が解放された瞬間の表情がこちら。

20人の驚きに満ちた表情を切り取った写真は、まとめて写真集にされ、60ユーロで販売されています。収益はすべてMimi Foundationの今後の活動に利用されるということです。

常に大きな不安や悩みを抱えるがん患者にサプライズを仕掛けるという、ユニークな方法のメンタルケア。患者や家族の心からの笑顔を引き出すことに成功した、素敵な取り組みだと思いました。

動画はコチラ

参考サイト

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http://adsoftheworld.com/media/online/mimi_foundation_if_only_for_a_second

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