シリア内戦の惨劇を“少女の奪われた日常”を通して描いた、衝撃の93秒

Case: Most Shocking Second a Day Video

現在シリアでは、政府軍と反体制派による武力衝突が繰り広げられています。戦局は日々激しさを増し、現時点で死者は10万人、難民は200万人を超えているといいます。

子どもの権利の保護のために活動するNGO団体「Save the Children」では、シリアで起こっている惨劇を世界中の人々に身近な問題として受け止めてもらうため、こちらの映像を制作しました。

YouTubeで公開後、わずか5日間で2,000万回以上も視聴されているこの作品は『シリアで起きていることが、もしイギリスで起こったら?』という仮定のもと、ひとりの女の子にスポットライトを当て、彼女の毎日を1秒ずつ切り取る形で描かれています。

8歳のお誕生日を迎える女の子。家族に囲まれ、幸せそうな笑顔を見せます。

学校に行ったり、友達と遊んだり、ちょっとおしゃれをしてみたりと、平凡ながらも子供らしい日々を過ごします。

ところがイギリス国内で内戦が勃発。少女の日常に少しずつ変化が起こります。テレビでは連日緊迫した情勢を伝え、大人は口論を始めます。

とうとう女の子が住む街でも戦争がはじまりました。建物が爆破され、銃弾が飛び交います。

そして1年後。家族を奪われ、住む家も失った女の子は恐怖と絶望の中、難民キャンプで9歳の誕生日を迎えたのでした。

ラストは以下のメッセージで締めくくられています。

「Just because it isn’t happening here doesn’t mean it isn’t happening.
(自分のまわりで起らない出来事だからといって、何も起こっていないというわけではありません。」

Save the Childrenはこの作品を通じて、シリア内戦を“ニュースで見る遠い国の出来事”としてではなく、自分に、また自分の子供に置き換え、その痛みを感じてもらえるよう訴えかけています。

シリアの子供たちが強いられている過酷な現実が、一刻も早く改善されることを願ってやみません。

動画はコチラ

参考サイト

ADWEEK
http://www.adweek.com/adfreak/three-years-later-we-finally-have-brutally-powerful-ad-about-crisis-syria-156109
Save the Children UK
http://www.savethechildren.org.uk/

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