日本と英国を“お笑い文化”で繋ぐ史上初の試み

Case:GREAT OGIRI 英国人を笑わせろ!

世界100カ国以上で英国と諸外国の文化交流活動を推進するブリティッシュ・カウンシル。日本では50年以上の歴史を誇り、日本と英国の架け橋となる取り組みを展開しています。そんなブリティッシュ・カウンシルが、何やら一風変わったキャンペーン企画を実施しています。

「イギリスに日本のお笑いは通用するのか!?」というコンセプトのもと、一般の方からの ”応募” を広く集めているこの企画。募っているのは、英国人を笑わせるだけの「笑いのセンス」です。

GREAT OGIRI(スゴイ大喜利)は、お題に応じた面白い回答を披露し競い合う日本の「大喜利」の伝統を取り入れ、
サイト内に掲載されている写真に、あなたなりの「面白キャプション」をつけるというルールのみ。
いわゆる「写真で一言大喜利」です。

これだ!と思う写真を選び、思い思いのユニークセンスをぶつければOK。投稿は日本語と英語の両方で投稿!

・・・とできれば一番いいみたいですが、それだとユーザーも意図せず限定されてしまうので日本語のみの投稿もOK。
面白い投稿はブリティッシュ・カウンシルが英訳し、英語のヒントなどを紹介してくれるみたいです。

投稿したイメージはこんな感じ。
マウスカーソルをコメントに持っていくと、反転して英語投稿も見ることができるようになっています。

1週間きざみで応募を募り、その週のファイナリスト10作品を選定。
1カ月間という長期戦を経て、ファイナリストに選ばれた作品の中から
最もユーモア溢れる写真キャプションが最優秀賞に選ばれます。

ちなみに現在は「3週目」のターム。毎週新たなお題が出され、英国行き作品の発表は 7月9日(月)。
キャンペーンはfacebook、twitterと連動しており、ユーザーからの支持が高い作品は、海を渡り、ロンドン市民の前で披露されるとのこと。・・・なんか、すごい規模!笑

このキャンペーンは、他人の投稿から英語を学べるのも特徴のひとつです。
「麺つゆ」は、「noodle soop」

「あなた」は、「you」ではなく「my pussy cat」

さて。もうお気づきかと思いますが、日本語のニュアンスで面白いとひらめいた回答も、英訳での投稿を推奨されているため、はからずも自分の英語力と向き合わざるを得ないというのがこのキャンペーンの肝。

「んー困った、英語なんて中学英語くらいまでしかわからないよー」
「いえいえ、困ったことはないですよ。ブリティッシュカウンシルの英語学習プログラム「Learn ENGLISH」があるじゃないですか。(にっこり)」

みたいな感じです。

最も英国人を笑わせた最優秀者には、イギリス行きペアチケットがプレゼントされる大変太っ腹な企画。加えて、「本場英国人に、アナタのお笑いセンスと英語力をぶつける貴重なチャンス」がユーザーのモチベーションです。

英語学習への意欲を持つ人は多いものの英語を調べざる(学ばざる)を得ない状況は日常的に起こり得ません。
そこに注目した、というわけですね。

[千田 里美]

参考サイト

・GREAT OGIRI
https://www.britishcouncil.or.jp/greatogiri/
・British Council
http://www.britishcouncil.org/

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