500件超の再販要望が後押し 永谷園「モコモコ」に学ぶ復活マーケティング
株式会社永谷園は、2026年8月3日(月)より「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ」を12年ぶりに発売します。2000年に発売された人気商品(旧名称:マグカップでおしゃれなケーキ モコモコ)を、令和のライフスタイルに合わせてリニューアルした復活商品です。
2026年8月3日(月)発売✨
12年ぶりに復活🎉
「マグカップでふっくらケーキ モコモコ」は、
2000年に発売、2014年8月に惜しまれつつも終売した商品ですが、終売後もXを中心に再販の声が非常に多く、ついに12年ぶりにリバイバル発売になります。準備するものは、マグカップと卵1個だけ♪… pic.twitter.com/MxxBK1MmJY
— 永谷園公式 (@nagatanien_jp) July 23, 2026
終売した人気商品の復活は近年珍しくありません。しかし、話題化につなげるには「懐かしい」だけでは不十分です。
今回の復活を後押ししたのは、終売後も10年以上にわたり寄せられた500件以上の再販要望でした。さらに、SNSでは当時の商品を再現しようとする「復元レシピ」が投稿されるなど、商品が販売終了後もファンとの接点が途切れなかったことが、復活の背景にあります。

一方で、商品は単なる復刻ではありません。従来の箱入りタイプから1回分の袋タイプへ変更し、「卵1個と電子レンジで約2分」という手軽さを打ち出すことで、時短や親子調理、食育といった現在のニーズにも対応しています。

こうした設計により、子どもの頃に楽しんだ平成世代には懐かしさを、初めて商品に触れる子ども世代には新しい調理体験を提供。親子二世代で楽しめる商品として、新たな需要の創出を狙います。
近年は平成レトロを背景に復活商品が増えていますが、成功のポイントは過去の商品をそのまま戻すことではありません。長年蓄積した顧客の声というブランド資産を生かしながら、現代の生活者ニーズに合わせて価値を再編集することが重要です。
永谷園の「モコモコ」は、ファンの声や熱量を商品企画へつなげるとともに、懐かしさを新しい体験へと転換した、復活マーケティングの好例といえるでしょう。
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