Jamiroquaiの名作を30年後に再現 ポップカルチャーを活用したマーケティング

1996年に公開され、世界的なヒットとなったJamiroquai(ジャミロクワイ)の「Virtual Insanity」。独特なセットの中でJay Kayが踊るミュージックビデオは、革新的な映像表現とともに、今も多くの人の記憶に残る作品です。

その公開から30年という節目に、ノンアルコールジンブランド「Beefeater 0.0」がJamiroquaiとコラボレーションし、「Virtual Insanity」を現代版としてリメイクした映像を公開しました。

今回もJay Kayが出演し、冒頭は30年前と同じ部屋のシーンから始まります。ただし30年前が1つの部屋だけで完結していたのに対し、現代版ではそこから次々と別の空間へ移動していく構成に変わっており、エキストラも加わってスケールが大きく広がりました。

1996年のオリジナルはCGに頼らず、実際のセットとカメラワークで話題を集めました。今回もCGやAIは使用せず、実際のセットと仕掛けで撮影しています。オリジナルでは壁が動く演出でしたが、今回は床が動く仕掛けに変わっており、30年前の世界観を受け継ぎながら異なる視覚体験を生み出しています。


しかし、このコラボには、懐かしさを呼び起こす以上の狙いがあります。Pernod Ricardの社内データによると、Beefeater 0.0の購入者の75%はBeefeaterブランドの新規顧客で、そのうち15%はその後、通常の「Beefeater London Dry」も購入したといいます。
Beefeater 0.0はお酒を飲まない人のための商品にとどまらず、これまでブランドと接点のなかった人々への入口としての役割も担っています。

30年後も語り継がれる作品の力を借りながら、新しい世代との接点をつくる。長年愛されてきたポップカルチャーをコラボの起点にしたことで、ノスタルジーと新規顧客獲得を同時に狙ったマーケティング事例といえるでしょう。

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