通販大手わかさ生活がミステリー専門書店を開設 謎解き空間を常設し店舗機能を拡張
株式会社わかさ生活は、「謎解き生活 WAKASA&CO.BOOKS 名古屋大須店」にて、店内周遊型謎解きゲーム「WAKASA Mystery Letter」を常設しています。

健康食品の通販事業を中心に成長してきた同社は、2025年より顧客と直接出会える実店舗事業「WAKASA&CO.」を始動しました。これまでに京都でブルーベリーに特化した専門店、名古屋エリアには本に特化した専門店を2店を運営しています。
そして、今回の名古屋で3店目となる大須店は、国内外のミステリー作品を集めた東海地方最大級の専門書店として開業しました。
この店舗で楽しめるのが、地域活性と謎解きを掛け合わせたクリエイティブチーム「KAGENAZO」と開発した店内周遊型謎解きゲーム「WAKASA Mystery Letter」です。
来店者は店員から封筒を受け取り、店内の書棚に散りばめられたヒントをたどりながら物語の謎を解き進めます。初級と中級、異なる難易度の2種類を用意し、謎解き初心者からじっくりと謎に挑みたいコアなファンまで間口を広げています。


見逃せないのはミステリー専門店と謎解きゲームという、非常に親和性の高い要素を組み合わせている点です。
ミステリー小説を求めて集まる「謎を解き明かしたい」という熱量を持った顧客層に対して、購入する本を選ぶだけでなく、自分自身が謎に挑むという導線を提供しています。店舗のテーマと体験コンテンツのベクトルが完全に一致しているからこそ、来店客は違和感なく演出に没入することができるでしょう。
さらに、書店の什器や陳列そのものをゲームのヒントとして機能させている点も特徴的です。大型の設備投資を加えることなく、既存の書店空間をコンテンツへと転換しています。
また、KAGENAZOは累計100地域以上・15万人超のコンテンツ制作実績を持つ専門チーム。自社にノウハウのない領域を外部の専門集団に委ねることで、コンテンツの完成度を高めています。
体験型の集客コンテンツを持つことで、書店は「本を買う場所」以上の来店理由を獲得することができ、Webチケットを当日券より安く設定することで事前集客も期待できるでしょう。
また、KAGENAZOが掲げる「地域活性」というコンセプトとの親和性により、大須という商業エリアの集客や消費創出という文脈にも接続できます。
通販発のブランドが直営店を「売る場所」ではなく「体験する場所」として拡張し、専門チームとの共同開発で差別化を図るこの取り組みは、D2Cブランドのオフライン展開を検討するにあたり参考となる事例です。
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