撤去しない広告 National Geographicが仕掛けた蜂のためのビルボード

National Geographicのドキュメンタリー「Secrets of the Bees」(ミツバチの秘密)のプロモーションとして、実際に蜂が暮らせる生息地として機能するビルボードが制作されました。

 

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イギリス・マンチェスターの街中に設置されたこのビルボードは、500種以上の蜂に優しい植物と空洞のある構造を組み込み、蜂が実際に棲める環境として設計されました。

素材にはすでに伐採されたスギの倒木が使われており、見た目だけでなく構造レベルまで蜂の生息に配慮した造りになっています。

一般的な屋外広告は掲出期間が終われば撤去されますが、このビルボードはキャンペーン終了後も恒久的に設置される予定です。

近年は大型サイネージ広告の増加により、広告媒体そのものの電力消費や環境負荷を指摘する声も上がっています。そんな中、自然をテーマに語るだけでなく、広告自体を自然環境の一部として機能させるという発想は、OOH広告のあり方に一石を投じるものといえるでしょう。

ミツバチは単なる昆虫ではありません。国連食糧農業機関(FAO)によると、世界の食料作物の75%以上が、ミツバチを含む受粉生物に少なくとも一部依存しているとされています。

都市化の進行とともにその生息地を失い続けている存在に、広告スペースそのものを住処として提供する。看板が街に残り続けることで、都市の中に自然が生きる場所をつくるという実践につながっています。

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