豪華アーティストが集結して録音した“無音のアルバム” その意図とは?

政治や宗教、経済や領土を巡って行われる戦争は、何の罪もない女性や子どもに被害を及ぼすだけでなく、時には戦力不足を補う目的で子どもたちを兵士として利用するという許されざる行為を招いてしまいます。少年兵と呼ばれる彼らは学校に通うことなく、大人と同じような武器を持たされ、大人と同じように戦場へと駆り出されていくのです。戦争の撲滅を願う国際的なNPO・WAPA Internationalは、少年兵の使用に反対する国際デー(通称レッドハンドデー)のタイミングに合わせてさまざまな人気アーティストたちが黙祷を捧げる“無音のアルバム”をベルギー国内で発表しました。

「CHUT(シーッ)」というタイトルがつけられたアルバムはPuggy、Colt、Ozark Henry、Témé Tan、Charles、Doowy、Nicola Testa、OK Panda、Two DotsやThéophile Renierといったベルギーで活躍中のアーティストたちが集結し、それぞれが1分もの間無音のスタジオで過ごす様子をレコーディングしたもの。実際に聴くことができるトラックは完全な無音ではなく、アーティストたちの吐息や動く音がかすかに入っており、静かな空間だからこそ際立つ“音”が収録されています。

「CHUT」は枚数限定のレコード版のほかSpotify専用プレイリストとしても公開されており、戦争の残酷さに無音で対抗する姿勢をインパクト抜群に打ち出した事例となりました。

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