「ふわふわスライム」世界観×機能性で”推し活メイク”市場を開拓するコラボ戦略

グローバル刃物メーカーの貝印株式会社は、発売40周年を迎える「ドラゴンクエスト」シリーズとのコラボレーションを発表。

「ドラゴンクエスト スライム3Dパフ」(各770円・税込)と「ドラゴンクエスト ファンデーションが染みこみにくいパフ(はぐれメタル)」(605円・税込)の2種を、2026年5月27日(水)より貝印公式オンラインストアおよび全国のドラッグストアなどで発売開始しました。

貝印といえばカミソリや包丁といった刃物製品のイメージが強いブランド。なぜゲームIPとビューティーツールでコラボを仕掛けたのか。施策の設計を分解すると、購買障壁の除去、意外性による話題化、コレクション欲の喚起、そして流通の二重設計という4つの戦略的な仕組みが浮かび上がってきます。

スライム・スライムベス・メタルスライムをかたどった「3Dパフ」は、水を含むと約1.5倍に膨らむ造形が特徴。見た目のかわいさにとどまらず、先端で小鼻や目の下の細かい部分を、アーチ面で顔全体をカバーできる3D形状と機能が一致しています。

ファンデーションが染みこみにくいパフ(はぐれメタル)」は多層構造でファンデーションの染みこみを抑え、少量でもメイクしやすい仕様です。

キャラクターのモチーフと機能を結びつけることで、コレクション性と実用性を両立させています。

実用性を気にして購入をためらう心理的障壁を、IPの造形と製品機能の一致によって取り除き、ゲームに詳しくない人でも、見た目と使い勝手の両方から手に取りやすい設計です。

 

貝印は刃物の会社という印象が強いだけに、ビューティーツールでドラクエと組むこと自体が意外性のあるコラボ施策といえるでしょう。さらに、40周年という節目に合わせることで、IPの話題性だけに頼らず「長く使える記念品」としての価値も高めています。

プレスリリースによると、「今後も新たなコラボレーション商品の発表を予定しているとのこと。段階的な商品展開によって、全部集めたいというコレクション欲を喚起するとともに、一度きりの販促で終わらせず、ブランドとの継続的な接触機会に変換します。

 

貝印公式オンラインストアでは「ドラゴンクエストが好きだから買いたい」というコアなファン層にリーチしつつ、全国のドラッグストアやホームセンターでは、思わず手に取りたくなるパッケージデザインで日常的なビューティーユーザーへの新規アプローチを図れます。 

貝印公式オンラインストアではコラボ目的の購入を想定し、全国のドラッグストアやホームセンターでは「見た目のかわいさ」から手に取られる可能性も含めて間口を広げています。 。

推し活メイクという市場が広がりを見せるなか、今回のポイントは、キャラクター造形を「かわいい」で終わらせず、使い勝手と結びつけた点にあります。意外性のある組み合わせと、オンライン×店頭の二段チャネルを重ねることで、話題性と日常使いの接点を両立させたコラボ事例です。 

 

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