蚊取り線香でおなじみ「KINCHO」徹底したイメージの固定化で、世代を超える戦略の好例

蚊取り線香などのロングセラー商品でおなじみの大日本除虫菊株式会社(KINCHO)とロフトがコラボレーションした、「金鳥の夏、日本の夏 by LOFT」が全国のロフトおよびロフトネットストアにて展開中です。

誰もが目にしたことのある印象的な鶏のマークや「金鳥の渦巻」「キンチョール」のパッケージをモチーフに、これからの季節に役立つ手ぬぐいやうちわのほか、プチギフトにもおすすめのマスキングテープや巾着など全24種類の雑貨が販売されています。

金鶏(キンチョー)は、創業者の上山英一郎氏が信条としていた「鶏口と為るも牛後と為る勿れ」にちなんで1910年(明治43年)に商標登録されたもの。大国に屈して牛の尻尾のように生きるよりも、小さくとも鶏の頭(カシラ)になるべきであるというところから、業界の先駆者として「鶏口」になるべき自覚と気概を持ち、品質をはじめ、あらゆる面で他より優れたトップの存在であることを願い、決して「牛後」となることがないよう自戒を込めた決意が込められたものでした。

創業当時から数度のリニューアルはあったものの、その後ほとんど変更もなく使われ続けているロゴマークゆえに、今や多くの人にとって自分が生まれる前からすでにあった存在です。夏が近づくと目や耳にする「金鳥の夏、日本の夏」のキャッチコピーやCMも長年継続してきたことで、しっかりと企業ブランドと商品イメージが定着しています。

さらに昨今のレトロブームにのって、昭和時代を感じさせるロゴは懐かしくもかわいいものと認知され、ポップなコラボ商品としても魅力的なラインアップになっています。

まさに時代も世代も超えて愛される商品とブランドイメージは、一朝一夕には得られないものの、ブレない企業姿勢で他の追随を許さないブランド戦略の好例と言えそうです。

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