シェル石油、国際女性デーに自らのロゴを「改変」

Case: She Will

大手石油会社・Shellが国際女性デーに展開した啓発キャンペーンをご紹介。
国内のとある1店舗のロゴを改変し、ブランド名である「Shell」にアポストロフィ(’)を一文字加えて「She’ll」とし、女性も平等に働ける社会づくりを呼びかけるメッセージを発したのです。

数あるなかからこの店舗が選ばれた理由について、Shellは「カリフォルニア州において最大のShellブランド販売店であり、女性経営者による店舗であるから」と説明。ソーシャルメディア上では「ガソリン給油機が炎上を意味するのではないか」とも揶揄され、さまざまな議論が沸き起こりましたが、Shellは女性の労働環境向上を訴える姿勢を貫きました。

米石油機器サービス協会は2019年、石油・ガス業界における女性の労働者率は全体のわずか15%であるという統計を発表しましたが、Shellは2012年から2017年にかけて女性による上級幹部職の割合が16%から22%に増加したと発表。さらに2018年の夏からは、同社2番目となる女性CEO(米国最高経営責任者)のGretchen Watkins氏が就任しています。

同社ではこのキャンペーンにあわせてブランドムービーを制作。

さまざまな希望を持つ女性の顔のモンタージュとともに、「She Will」という文字が変化し、「She’ll」というメッセージに変わる内容となっています。



アメリカに限らず、世界ではまだまだ完全な男女平等に向けては多くの課題が残されていますが、世界的な企業であるShellが自社のロゴを改変して訴えたメッセージは、今後多くの未来を形作っていくきっかけとなることでしょう。

(via ADWEEK)

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