「店で買うのは逆に危険です!」バーガーキングが仕掛けた“逆説的”なデリバリーの広告

Case: LEAVE IT TO US

米バーガーキングが仕掛けた、デリバリーサービスのプロモーションをご紹介。

実際に各地の店舗で発生した「車が突っ込む事故」の写真を全面に掲載したポスターを製作。「車が突っ込んでくるかもしれない店に来るより、デリバリーを利用して!」と、“超逆説的”なメッセージでデリバリーサービスの利用を勧めるという、奇想天外なコンセプトのクリエイティブを打ち出しました。

「アメリカ・アラバマ州、2017年1月21日発生。」
ポスターには、まるで映画のようなド迫力でバーガーキングの店舗に突っ込んでいる車の姿とともに、この写真が撮影された(すなわち事故の発生した)日付と場所が添えられています。

「トルコ・ビレジク、2017年1月15日発生。」「アメリカ・マサチューセッツ州、2017年9月8日発生。」── アメリカに限らず、全世界規模でほぼ毎週のように車が店舗に突っ込んでいる様子をクリエイティブにしています。

「このように、店舗に車が突っ込んでくるのはごくごく普通のことです。危ない店舗に来なくてもいいデリバリーサービスで、安全に当店のワッパー・サンドイッチを召し上がりませんか?」 LEAVE IT TO US(ここは私たちに任せて)とユーモラスに訴えているのです。

店に行く手間を省くことができるデリバリーサービスは確かに便利── そんな消費者たちの漠然としたイメージを逆手にとり「むしろ(注文はデリバリーで済ませて)店には来ると危ないよ!」という刺激的なメッセージを発信したバーガーキング。意表をつくコンセプトで人々の記憶に突き刺さるクリエイティブでした。

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