もっと有効なお金の使い方を。アメリカ文学の名作を“絵文字”に翻訳した作者が寄付を呼びかけ

Emoji Dick

日常的に寄付をする文化が根付いているアメリカ。コロラド州のチャリティー団体・Community First Foundationと、同団体のスポンサーである大手銀行・FirstBankは、毎年12月10日を『Colorado Gives Day』として、より一層の寄付を行うよう人々に呼びかけています。

この『Colorado Gives Day』のPRするため、FirstBankが着目したのがクリエイターのFred Benensonさん。彼はアメリカ文学を代表する名作である、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』を全て絵文字に翻訳するという、かなり独創的なプロジェクトを実施した人物です。

FirstBank – Emoji Dick from TDA_Boulder on Vimeo.

フレッドさんはこの本を出版するために、クラウドファンディングで資金を募ったところ、なんと3,600ドルもの金額を獲得できたとのこと。

「この傑作を多くの人に読んでもらいたい」とする一方で、「Colorado Gives Dayではたくさんの団体を紹介している。絵文字本を支援するよりも、もっと有意義なお金の使い道があると思う。」と、自身のプロジェクトへの協力者に感謝しながらも、お金を本当に必要としている人に寄付をするよう人々に促しています。

コロラド州には2,400を超える非営利組織があり、2007年のCommunity First Foundation創設以来、2億9,600万ドル以上がサイトを通じて寄付されているそうです。

“絵文字で書かれた名作”を引き合いに出し、一風変わった切り口で募金を呼び掛けるという、ユーモラスなキャンペーンでした。

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