セクハラ被害を泣き寝入りしない。Snapchatの小型カメラで証拠を押さえる反セクハラアイディア『SNAPCATCH』

Case: SNAPCATCH

アメリカの広告専門学校・Miami Ad Schoolに通う学生のMARGHERITA TEODORIさんが着想した反セクハラプロジェクトをご紹介。国内最大級の性被害支援団体・RAINNとコラボするアイディアです。

調査によると、アメリカ人女性のうち約半数が何らかのセクハラに遭ったことがある、と答えているそうですが、被害を訴えるのはたやすいことではありません。

肉体的暴力を伴わないハラスメントは証拠に乏しく、勇気を振り絞って声をあげたとしても『大袈裟だ』などと取り合ってもらえないケースも。

そこで考案したのが『SNAPCATCH』と名付けた小型カメラ。これはSnapchatが販売しているカメラ付きメガネ『Spectacles』を応用したもので、ネックレスに引っかけて使います。

もしもセクハラに遭った時、このカメラを軽くタップするとすぐさま録画が始まるので、相手に気づかれずに証拠を押さえることができるのです。

カメラを通じてアプリに保存した動画は、RAINNのスナップチャットアカウントに匿名で送信され、スタッフがリアルタイムでモニタリング。必要と判断した場合には、ジオロケーション機能を使って場所を割り出し、警察に通報することもできます。

昨年からセクハラや性被害をSNSで告白する『#MeToo』ムーブメントが世界中で広がりを見せていますが、個人として声を上げるにはやはり相当な負担を強いられるのが現状。

圧倒的不利な立場に置かれる被害者ですが、それでも泣き寝入りをしないための施策として有効なのではないかと思いました。


SNAPCATCH from Margherita Teodori on Vimeo.

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