水をかぶるのはもったいない! “アイス”じゃなく“ライス”を使ったインド版バケツ・チャレンジ

Case: ‘Rice Bucket Challenge’

筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の認知度向上及び研究支援のため、バケツに入った氷水を頭からかぶるか、寄付するか選択するというアイス・バケツ・チャレンジ (Ice Bucket Challenge) 。チャレンジを終えた人は、次なるチャレンジャーを3名指名できるとあり、瞬く間に拡散し、Facebookなどのソーシャルメディアや、YouTubeなどで氷水を被る映像が数多くアップロードされ、世界各地で社会現象化しています。

そんな中、インドでは“アイス・バケツ・チャレンジ”ならぬ“ライス・バケツ・チャレンジ”が立ち上がり注目を集めています。

“ライス・バケツ・チャレンジ”とは、文字通り“お米”を使ったチャレンジ。インドは、世界の飢餓人口の実に4分の1を有すると言われており、食糧を確保できずにいる人が大勢います。今回インドのジャーナリスト・Manju Latha Kalanidhi氏は、世界的に広がっている“アイス・バケツ・チャレンジ”のインド版を立ち上げ、インドの貧しい人を支援する運動を開始しました。

“ライス・バケツ・チャレンジ”の仕組みも本家と同様至ってシンプル。バケツ一杯相当分の米(または、ビリヤンと呼ばれる焼飯)を身近な貧しい人に寄付し、写真を撮り、facebookにハッシュタグ#RiceBucketChallengeを付けて投稿するだけ。投稿写真にタグ付けされた人が次なるチャレンジを担うというものです。

“ライス・バケツ・チャレンジ”のfacebookページは、チャレンジ開始からわずか3日で2万2千件を超える“いいね!”を獲得するなど、大きな関心を集めることに成功しています。

チャレンジを立ち上げたジャーナリストによると、インドでは“水”は大変貴重な資源であり“アイス・バケツ・チャレンジ”には資源を無駄にしてしまう感がぬぐいきれなかったと言います。支援する対象は異なりますが、インド国内で最も深刻な問題の一つである貧困層を支援対象に設定し、資源を無駄にすることがないチャレンジとして、“お米をあげる”というアイディアに辿りついたとか。

流行りのプロジェクトに乗っかりながらも、ローカルの状況やニーズに合わせて改良したインド版のドネーションプログラムでした。

アイディアが光るドネーションプログラムに関心のある方は下記もご覧ください。
世界の慈善団体が手掛けたクリエイティブな募金活動10選

参考サイト

Rice Bucket Challenge
https://www.facebook.com/ricebucketchallenge
DesignTAXI.com
http://designtaxi.com/news/368674/India-Has-A-Clever-Adaptation-To-The-Ice-Bucket-Challenge/?interstital_shown=1

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