男性限定で“通常比15%サイズのビッグマック”が出てくるマクドナルド
Case: The Mac Percent
直近の調査によると中米のプエルトリコでは、職場の管理職に占める女性比率は15%にすぎないといいます。このような男女不平等な現状に警鐘を鳴らすべく、3月8日の国際女性デーに合わせてマクドナルドが店舗でユニークな実験企画を行いました。
舞台となった店舗では、何も知らされていない男性客がレジでビッグマックを注文すると…通常比“わずか15%の大きさ”のハンバーガーが提供されるのです。
これに対して男性客がどのような反応を示すかという実験なのですが、もちろん「半分以下だよね」「これは何?」とレジでクレームをつけます。
すると店員は「国際女性デーでは、男性には“15%のビッグマック”だけを提供しています」と説明します。
続けて「その理由は、プエルトリコで職場の管理職に占める女性比率はわずか15%にすぎないからです」と伝え、この試みの種明かしを行います。
この説明をしたあとに店員はこう続けます。
「でも心配しないでください。マクドナルドでは平等さを信じています。(通常のサイズの)ビッグマックも差し上げます」
これには男性客もようやく笑顔になり、“100%のビッグマック”を頬張ることができたのでした。
“平等さを信じている”という言葉の通り、プエルトリコのマクドナルドでのマネージャーのうち71%が女性であるという点が本ムービーで紹介されています。
国際女性デーに合わせて、男性たちに“不平等な実態”を広く理解してもらうべく実施された当施策。昨年から今年にかけて、米バーガーキングが「社会的課題について店舗で実験をすることで啓発メッセージを発信する」という施策を立て続けに実施していますが、それと類似するコンセプトの取組みでした。
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