犬歯を無くしたホワイトライオンを救え!傷を治療し、王者に返り咲くライオンの感動ストーリー

ライオンにとって、全部の歯が使えるということはとても重要です。歯が折れたり、痛みによって“噛む”ことが出来なくなると、ライオンの性質そのものにも影響するよう。ここで出てくるホワイトライオン、アスランも、歯の痛みにずっと苦しんでいたようです。そのアスランの歯を治療するという大プロジェクトが、南アフリカの地で行われました。

ホワイトライオン アスラン

9歳オスのホワイトライオン、“アスラン”。ちょっとクセのあるキャラをしている彼は、2本の犬歯を折ってから、より難しいキャラになってしまったようです。より冷淡になり、より激しく、獰猛になり、孤立するようになりました。

心の中にちょっとした傷を持ったアスラン。とても小さい頃、間違って父親に噛まれてしまったのです。茶色のライオンの中、とても目だっていたホワイトライオンのアスラン。

27頭、それぞれ神聖でユニーク

今回このプロジェクトに関わった重要人物、「ライオン・ウィスパラー(ライオンと交信できる人)」として有名な、ケビン・リチャードソン氏。ライオンとの信頼関係があるからこそ、一緒に走ったり、仲間として受け入れられているといいます。いつも魅了され、畏敬の念を持ち、飼いならすのではなく群れの一員として仲間になるように努めてきたそうです。

いよいよ、手術の時

南アフリカの地に手術器具全てを持ち運び、大病院と同じ環境で手術は行われました。アスランがまた生まれ変われるように…。これから始まる4時間もの長い手術、それに彼が耐えうるかが心配です。


治療開始

どうやらアスランの折れた歯の根っこが、腐っていたようです。折れた歯の一部も残っており、ずっと痛みが続いていたはず。人間でも虫歯の痛みがずっと続くと辛いように、アスランも歯の痛みに苦しんでいたのです。傷を治療し、縫い合わせるライオンの歯科手術。“いつもあった痛み”から開放されたアスランは、これからはきっと心穏やかに暮らせることでしょう。

治療終了、晴れて仲間のもとへ

4時間と思われていた手術は、6時間にもおよび、治療した歯も4本あったようです。仲間もアスランの帰りを喜び、舐めあったり一緒に眠ったりジャレあったり。それはもう、微笑ましい限りです。

“噛みつづけよう”と提唱する、アメリカの入れ歯安定剤“フィクソデント”のコマーシャルでした。“噛む”ことの大切さは、ライオンも人間も同じと訴えるこの映像は、10日間で640万回再生され、大きな反響を呼んでいます。「本当に痛そうだったアスラン…その痛みから解放してあげてありがとう!」と、皆アスランの回復を喜んでいるようです。

(参考サイト:TAXI

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