約100年ぶりのだんじり修繕をPR動画に 伊賀市が職人の技で伝える伝統継承

三重県伊賀市は2026年10月14日(水)、秋の伝統行事「上野天神祭」のだんじりを約100年ぶりに修繕した大工職人に焦点を当てたPR動画の制作を発表しました。祭りの舞台裏で伝統を支える職人の技術や想いを通じて、地域文化の魅力を伝えています。

上野天神祭は、400年以上の歴史を持つ伊賀市最大の秋祭りです。豪華なだんじりの巡行や鬼行列で知られ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。2016年には、「山・鉾・屋台行事」のひとつとして、上野天神祭のダンジリ行事がユネスコ無形文化遺産に登録され、2026年で10周年を迎えました。

今回の動画では、だんじりの修繕を手がけた大工職人の岩城さんを紹介しています。約100年ぶりとなる修繕作業の様子とともに、祭りにかける想いを収録。長い年月を経ただんじりが職人の熟練した技によって修繕される過程を通じて、伝統がどのように守られているのかを伝えています。修繕を終えただんじりは、完成お披露目会で地域住民にも披露されました。

2026年の上野天神祭は10月23日(金)から25日(日)まで開催されます。最終日には、神輿や百数十体の鬼行列、9基のだんじりが城下町を巡行する予定です。開催前に動画を発信することで、職人の仕事を知ったうえで実際のだんじりを鑑賞するという、これまでとは異なる楽しみ方も提案しているといえるでしょう。

祭りの華やかな姿だけでなく、それを支える人々の仕事に目を向けた今回の取り組み。職人の技術や想いを伝えることは、地域住民が地元の文化への誇りや愛着を深めるきっかけとなり、地域外の人々にとっても伊賀市への関心を高める機会になりそうです。ユネスコ無形文化遺産登録10周年という節目を生かし、地域の内外に伝統文化の魅力を発信する地域PR事例です。

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