11年ぶりの5連休をどう生かす? シルバーウィークのPR・マーケティング事例10選

2026年のシルバーウィークは、9月19日(土)から23日(水・祝)までの5連休。旅行やレジャー、外食、買い物など、まとまった休日によって生活者の時間の使い方が変わるタイミングでもあります。

企業にとっては、単に「連休限定」のイベントやキャンペーンを展開するだけでなく、普段とは異なる行動や意識の変化を捉える機会です。既存コンテンツを連休の過ごし方として見せ直す、外出をためらう理由を取り除く、祝日の意味をブランドメッセージに重ねるなど、そのアプローチもさまざまです。

本記事では2026年の10事例から、企業が大型連休をどのように来店・購買・参加のきっかけへ変えているのかを紹介します。

既存資産に「連休だから行く理由」を加える

大型連休だからといって、新しいイベントや商品を一からつくる必要はありません。既存の施設やイベント、サービス、季節ならではの見どころも、連休中の過ごし方として見せ直すことで新たな来訪理由になります。

ラグナガーデンホテル|夏の人気企画を秋の夜時間へ再編集

沖縄県宜野湾市のラグナガーデンホテル
沖縄県宜野湾市のラグナガーデンホテルは、9月18日(金)から27日(日)まで「さふぃスパ沖縄」でナイトプールを開催します。

夏休みに好評だった企画をシルバーウィーク期間に復活させ、19時から21時までアウトドアプールをナイトプールとして営業。プールサイドバーも21時まで営業時間を延長します。さらに9月25日(金)・26日(土)には、アウトドアサウナでアウフグースイベントを実施します。

夏の人気コンテンツをそのまま再現するだけでなく、プール、バー、サウナを組み合わせて「秋の沖縄の夜」という過ごし方を提案している点が特徴です。既存施設を時間帯によって見せ直し、ホテルでの滞在価値を広げています。

関連プレスリリースはこちら

オクトーバーフェスト2026|2会場の違いを「選ぶ理由」に

オクトーバーフェスト2026
APAMAN株式会社は、開催およびプロモーションに協力する「オクトーバーフェスト2026」について、芝公園と豊洲の2会場を比較した情報を発信しました。9月18日(金)から23日(水・祝)までは、両会場で同時に開催されます。

芝公園は東京タワーを望むロケーションで、音楽ライブや会場一体となった乾杯を楽しめるのが特徴。一方、豊洲は入場無料で、家族や友人、愛犬と海辺で過ごせる会場として紹介しています。

同じイベントでも、立地やコンテンツの違いから「盛り上がりたい」「ゆっくり過ごしたい」といった利用シーンを明確にすることで、連休中の選択肢として提示。複数会場を単に案内するのではなく、「誰とどう過ごすか」から選べる情報設計になっています。

関連プレスリリースはこちら

PR EDGEの記事

ホテルニューオータニ大阪|まとまった休日を結婚式準備の機会に

ホテルニューオータニ大阪
ホテルニューオータニ大阪は、9月23日(水・祝)と27日(日)に体験型ウエディングフェア「マイ・ウエディング・スタイル~自分らしさが見つかる1日~」を開催します。

フェアでは、パーソナルカラー・骨格・顔タイプの「3大診断」に加え、模擬挙式やウエディングメニューの無料試食などを用意。ドレス選びから挙式、料理まで、ホテルウエディングをまとめて体験できる内容です。

レジャーや旅行だけでなく、まとまった時間を確保しやすい連休を、結婚式準備のような検討時間を必要とするサービスへの接点にしている事例です。複数の体験を1日に集約することで、休日を使って足を運ぶ理由も強めています。

関連プレスリリースはこちら

牧歌の里|秋の見頃と敬老の日を来園理由に

岐阜県郡上市の「ひるがの高原 牧歌の里」
岐阜県郡上市の「ひるがの高原 牧歌の里」は、シルバーウィークに合わせ、見頃を迎えた秋の花畑を訴求しています。

標高約1,000mの園内では、約20,000株のマリーゴールドやスーパーチュニアなどが彩る「虹色の花畑」をはじめ、サンパチェンスやケイトウ、ダリアなど秋の花々が見頃に。さらに9月21日(月・祝)の敬老の日には、65歳以上の入園料を無料にします。

もともと施設が持つ「秋の花畑」という季節資産に、シルバーウィークと敬老の日を重ねた施策です。新しいコンテンツを加えるだけでなく、「今が見頃」「祝日に家族で訪れる」という複数の理由をつくることで、既存の観光資源を連休のおでかけ先として打ち出しています。

関連プレスリリースはこちら

行動を阻むハードルを取り除く

連休で自由な時間が増えても、必ずしも来店や購買につながるとは限りません。天候への不安や費用など、生活者が行動をためらう理由に目を向け、それを取り除くことで一歩を後押しする施策も見られます。

ウッドデザインパーク岡崎|「雨だったらどうしよう」を来場施策に

愛知県岡崎市の自然体験施設「ウッドデザインパーク岡崎」
愛知県岡崎市の自然体験施設「ウッドデザインパーク岡崎」は、9月18日(金)から10月15日(木)まで「雨の日あんしん保証」を実施します。

同施設のBBQサイトは全席屋根付きで、雨天でも利用可能。期間中、日帰りBBQの利用時間帯に実際に雨が降った場合、1組につき1,000円分の商品券を進呈します。

特徴は、晴天時の魅力を訴えるのではなく、「雨予報だから予定を変える」という屋外レジャー特有のハードルに着目していることです。全天候型という既存の設備価値に特典を加え、悪天候を予約キャンセルの理由ではなく、安心して予定を立てられる訴求へ転換しています。

関連プレスリリースはこちら

PR EDGEの記事

PickMe!Case|連休の「思い出」を購買理由に変える

株式会社キュリエ
株式会社キュリエは9月19日(土)から27日(日)まで、スマホケース自動販売機「PickMe!Case」を設置するノジマ全31店舗で「シルバーウィーク限定 思い出ケースづくりキャンペーン」を開催します。

「PickMe!Case」は、スマートフォンに保存した写真や画像を使い、その場でオリジナルスマホケースをつくれる自動販売機です。期間中はクーポンの利用により、通常3,000円(税込)の商品を300円引きで販売します。

価格施策だけでなく、旅行先の風景や家族との時間など「連休中に撮った一枚」をスマホケースにする利用シーンを提案している点がポイントです。シルバーウィークを単なるセール期間にせず、連休中に生まれる思い出を商品購入のきっかけへ結び付けています。

関連プレスリリースはこちら

かつ時|子ども半額で「3世代外食」を後押し

とんかつ専門店「かつ時」
株式会社アトムが展開するとんかつ専門店「かつ時」は、9月19日(土)から27日(日)まで「シルバーウィーク ファミリー感謝祭」を開催します。

期間中、アトムアプリ会員が「秋の味覚フェア」の対象商品を注文すると、子ども向けメニューが半額に。当日のアプリ入会者も対象です。

かつ時が出店する北陸・東海・長野エリアでは3世代ファミリーの利用が多いことから、家族が集まりやすいシルバーウィークを「3世代外食」の機会として位置付けています。

物価高が続くなか、子ども向けメニューの価格を抑えることで、家族全員で外食する際の負担にアプローチ。秋限定メニューの販売強化とファミリー層の来店をひとつの企画で結び付けています。

関連プレスリリースはこちら

暦を既存のブランド活動・メッセージにつなげる

大型連休や祝日は、それ自体を新しい企画のテーマにするだけでなく、既存のキャンペーンやブランドメッセージを届け直すタイミングにもなります。シルバーウィークによって増える自由時間や、敬老の日が持つ意味を、自社の活動と接続した事例を紹介します。

ピッコマ|連休の可処分時間を「再利用」のきっかけに

株式会社カカオピッコマ
株式会社カカオピッコマが運営する電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」は、9月17日(木)から27日(日)まで「ピッコマ歓迎祭」を開催します。

対象は、一定期間サービスを利用していない人と新規登録者。無料で1話読むことを条件に、最大1万円相当のコインがもらえるキャンペーンです。

旅行や外出の需要だけでなく、まとまった休日に生まれる自由時間をサービス利用の機会として捉えた施策といえます。参加条件を「無料で1話読む」という小さな行動に設定することで、久しぶりのユーザーには再利用を、新規ユーザーには最初の閲覧を促しています。

関連プレスリリースはこちら

安楽亭|「肉の日」を連休に合わせて前倒し

株式会社安楽亭
株式会社安楽亭は、通常月末に展開する「肉の日祭り」を前倒しし、9月19日(土)から30日(水)まで開催します。

シルバーウィークに合わせ、対象メニューを290円で楽しめるクーポンや、焼肉メニューの1.5倍増量、大皿商品の特別価格などを展開。月間企画「290円クーポン感謝祭」とも組み合わせています。

連休のために新しい販促企画を立ち上げるのではなく、既存の「肉の日」という定期的な販促資産の開始時期を動かしている点が特徴です。家族や友人との外食が増えるタイミングに既存施策を重ねることで、シルバーウィークを販促期間の拡張に活用しています。

関連プレスリリースはこちら

FANTADRESS|敬老の日を「老後」の固定観念を問い直す日に

株式会社FANTADRESS
株式会社FANTADRESSは敬老の日に合わせ、メッセージ広告「ローゴの休日」を東京都内で展開します。

モデルは、インテリアコーディネーターを経て75歳からファッション業界で活動を始め、85歳の現在もアパレルショップで働く西村悦子さん。映画『ローマの休日』などに登場するオードリー・ヘプバーンの装いから着想を得た3ルックを表現します。

同社では、新郎新婦の祖母に向けた「グランマドレス」の利用がこの1年で約2.5倍に増加。広告では「老後」を年齢による区切りではなく、自分の意思で装い、楽しみ、挑戦していく時間として捉え直しています。

敬老の日を高齢者向けの販促機会として扱うのではなく、年齢や装いに対する固定観念を問い直すブランドメッセージの発信日にしている点が特徴です。祝日が持つ社会的な意味と、自社サービスを通じて伝えたい価値を接続したPR事例といえるでしょう。

関連プレスリリースはこちら

PR EDGEの記事の記事はこちら

2026年シルバーウィークのPR・マーケティング事例まとめ

シルバーウィークのような大型連休は、それ自体が企画のテーマになるだけでなく、生活者の時間の使い方や行動が変わるタイミングでもあります。

今回の事例では、夏の人気企画や季節の見頃を連休の過ごし方として見せ直す、天候や費用といった行動のハードルを取り除く、既存の販促企画を連休に合わせて動かすなど、それぞれ異なる方法で暦を活用していました。

また、敬老の日をブランドメッセージの発信機会とするように、祝日の意味そのものをコミュニケーションに取り入れる方法もあります。

季節や暦をPR・マーケティングに生かす際には、「連休だから何をするか」だけでなく、「連休になると生活者の時間や行動、意識がどう変わるのか」から考えることが、自社らしい企画をつくるヒントになりそうです。

その他の事例集についてはこちら
https://predge.jp/search/post?othres=6806
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る