山手線30駅を音楽に変える ビートボックス世界王者とタッグを組んだBOSSのPR施策

毎日聞いている電車の発車メロディや駅のアナウンス、街角の雑踏。東京で暮らす人にとっては当たり前の音ですが、それらを素材にして1枚のアルバムを作ったら……。そんなユニークな試みを仕掛けたのが、日本の音楽機材メーカーBOSSです。

BOSSは世界的ビートボクサーのSO-SOとタッグを組み、山手線の各駅で録音した発車メロディやアナウンス、街の環境音を素材に楽曲を制作。利用者は実際にその駅間を移動しながら聴くことで、街の音と楽曲が重なる体験を楽しめます。

東京の街そのものを楽器に変えたこのプロジェクトは、海外メディアでも取り上げられました。

今回タッグを組んだSO-SOは、ヒューマンビートボックス世界大会で2度の優勝経験を持つアーティストです。BOSSのLoop Stationを使いこなす代表的なプレイヤーとしても知られており、本企画の仕掛け人として抜擢されました。

また、30曲はすべて、山手線の駅と駅の移動時間に合わせて制作されています。たとえば渋谷から恵比寿までの区間なら、その移動時間と同じ長さの曲が流れる仕組みです。電車に乗ると同時に再生し、到着と同時に曲が終わるという体験設計となっています。

 

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このプロジェクトの舞台として選ばれた山手線は、1日約900万人が利用する世界有数の鉄道路線。渋谷、新宿、秋葉原、上野など、それぞれ異なる文化を持つ街を1本の環状線がつないでいます。BOSSはそこに着目し、「移動そのものを音楽体験へ変える」というアイデアを形にしました。

実際、プロジェクトは170万回以上のストリーミング再生、1万件以上のSNS投稿を獲得し、日本のiTunesチャートでは最高2位を記録。SO-SOのファン数も約2倍に増加しました。

BOSSが伝えたかったのはLoop Stationの機能ではなく、「その機材があれば世界の見え方や聞こえ方が変わる」という体験そのものだったのかもしれません。

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