『ハイウェイといえば看板広告』の常識を覆す、VRを活用したアイディア施策

Case: Hijacked Highway

南北アメリカの国々を結ぶ幹線道路パンアメリカンハイウェイ。その一部分で、ペルーを走るPanamericana Surは、夏場になるとビーチを訪れる人たちで非常に交通量が多くなります。

それに伴い、道の両側には各社が高額な料金を支払って制作した巨大な看板広告がずらり。しかしこんなにたくさんあっては、どれも同じように見えてしまいますよね。

何かユニークな方法で消費者にアピールする方法はできないかと考えた、ペルーの大手ホームセンター・Sodimacは、料金所で順番待ちをしている車のドライバーたちに、小さな箱を配って回りました。

スタッフの女性が一つひとつ配っていたもの、それはGoogleが提供しているヘッドマウントディスプレイ・Google Cardboard。スマホをセットすれば手軽にバーチャルリアリティーを楽しむことができる、段ボール製のゴーグルです。

このGoogle Cardboardにスマホをセットして車を発進すると、目の前にはSodimacで販売している商品が巨大になって動き出すリアルな映像が広がります。

スタンドライトが動いたり、オモチャの車の下をくぐったり。迫力満点のフラミンゴも登場します。


ビーチへと向かう人々の長いドライブを楽しい時間へと変えるこのVRゴーグルは、全部で4万個が配布されたそう。ただ道路わきに看板を設置して見てもらうのではなく、自ら消費者にリーチするという積極的な姿勢と、遊び心あふれるアイディアが光るVRプロモーションでした。

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