来店客が24%も増加!B級野菜や果物をムダにしない仏小売店のチャレンジ

Case: Inglorious fruits and vegetables

普段私たちが買う野菜や果物。お店で選ぶときは形がよく、きれいなものを手に取る人が多いのではないでしょうか。

しかしその一方で、味や品質は劣らないのに、形が悪かったり、少しキズがついているというだけで商品にならず、多くの品が廃棄処分されているという現状があります。

フランスで3番目の規模を誇る小売店「Intermarche」はこのような状況をふまえ、見た目が悪いせいで売り物にならない野菜や果物を活用する試みを実施しました。

形の不恰好なリンゴ、ジャガイモ、オレンジ、ニンジンなど、通常捨てられてしまうこれらの品を生産者から買い取り、それを3割ほど安い価格で販売したのです。

さらに、『見た目が少し悪くても、味は通常の物に全く引けを取らない』という事をアピールするために、形の悪い野菜や果物で作ったスープやフレッシュジュースを店内で無料配布したところ、美味しい!とお客さんに大好評。“B級”の商品はあっという間に完売してしまったそうです。

ストアへの来店客数が24%も増加したという本キャンペーンは、SNS上で評判となった後、新聞やテレビで大きく取り上げられました。

その結果、仏国民1300万人にリーチして、多くの人に『食べ物を大切にする』ことについて考えてもらうきっかけとなったといいます。

近い将来、世界は人口増加に伴う食糧危機に陥ると予測されています。そのような状況を回避するには、今回のような取り組みを通じて、私たちひとりひとりが『ムダをなくしていこう』という意識を共有することが大切なのではないでしょうか。

このケースは、2014年のカンヌでプロモ&アクティベーション部門のゴールドを受賞しました。

動画はコチラ

参考サイト

YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=p2nSECWq_PE&app=desktop

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