街頭の募金活動に“ゲーミフィケーション・メソッド”を導入

Case:Cardiotronic

ペルーで活動する貧困撲滅団体「A Roof For My Country」の寄付金集めのプロモーション。

同団体は街頭でスタッフがチラシを配ったり、募金箱を持って寄付を募るようなあまり効果の見込めない一般的な募金活動の代わりに、独自に制作した「市民の心の構成要素を読みとる測定器」(= Cardiotronic)を街中に設置することで、市民の募金活動に対するモチベーションを喚起して、効果的な寄付金集めに成功しました。
※この測定器は、ネット上で一時期話題になった【脳内メーカー】の『心版』を少し詳しくしたものと、イメージしてもらうとわかりやすいかと思います。

通りがかりの市民が「心を診断してくれる」というふれこみを見て、この測定器にコインを投入すると、付属のディスプレイに診断者の性別や年齢を選択する画面が表示されます。

こちらの問いを回答した後に測定器の台の上に立ち、両端に出ているグリップを握ることで診断が開始されます。

診断結果はレシートのような形で吐き出されます。

診断結果には、診断を受けた人が今『心を割いているコト』がパーセンテージとともに表示されます。

例えば「Facebookでいいね!をすること(6%)」や「彼氏を愛すること(9%)」などです。あくまでも推測の項目と割合ですが、何となくニヤッとしてしまうような項目が並んでいます。
※実はこの時点で投入したコインが返却口から戻ってきています。その理由は後述します。

診断結果の下部に記載されている『FREE SPACE』(=100%から前述の『心を割いているコトの合計値』を引いた数値)には「40%」と表記されます。
※人によってこの部分の数値は異なりますが、一定以上の割合が“フリースペース”(空いている)と診断されるように設計されているようです。

そして診断結果の最下部には結論(メインメッセージ)として、「いろいろなコトを考えているあなたの心にも、“家がなくて困っている人のことを想い手助けする領域”がまだ十分に余っていますね。」、「彼らを支援して社会の役に立ちたい場合は、(先程戻ってきた)コインをもう一度測定器に投入して下さい。」と表記されています。

この診断結果を見た大勢の人が喜んでコインを再投入したそうです。

こちらの試みは3週間で2000人以上が体験したとのこと。

市民を楽しませながら、社会貢献を促す仕掛けが見事ですね。
「コインをわざわざ返却して再度投入させるようなまどろっこしいことはせずに、始めに投入されたコインをそのまま募金にすればいい」、と思われる方もいるかもしれませんが、私は市民に「社会貢献の意識を喚起して、自らの意思で募金を促す」という今回のスキームがとても美しいと感じました。

動画はコチラ

参考サイト

・Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/a_roof_for_my_country_cardiotronic

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