末期症状の病に苦しむ、ドイツの子ども達。彼らの“ナゼ?”に答えるヘルプライン

ドイツでは40000人ほどの末期症状の病と闘う子どもたち、若者がいます。大人になるまで生きられない子どもたち。そんな彼らの心の闇に寄り添う、とてもユニークな試みがなされました。

病気で思い悩む子どもたちへ

病気の子どもたちは常に孤独に、病と闘っています。「どうしてボクだけ、病気になったんだろう。」みんなは学校へ行き、運動をし、思いっきり遊んでいるのに…。彼らの闇は計り知れません。

9歳の少年、セバスチャン

車イスに乗る少年、セバスチャンは9歳。ある日彼は、ドイツで人気のラジオトークショーに電話をしました。


ラジオのトークショーにて

N(ナビゲーター):「学校は好き?」
S(セバスチャン):「学校は楽しいよ。ボク今4年生なんだ。でも、車イスが必要で…。」
N:「何でかしら?」
S:「ボク、“SMA”っていう筋肉の病気なんだ。思うように体を動かせなくて…。ひとつ質問をしてもいい?」
N:「もちろん。」

ナビゲーターの優しい寄り添いで、会話は流れます。途中までは…。

訪れる沈黙

そしてついに、セバスチャンからこんな質問が。

S:「どうして神様はボクを病気にして、死なせようとするの?」
N:「・・・・。」

ナビゲーターは答えることが出来ませんでした。

大人が沈黙してしまう、病気の子どもからの質問。闇でもがく彼らに、どう答えたらよいのでしょう。そんな質問に、答えてくれるホットラインが生まれました。ドイツの子どもホスピス協会が設立した、“Oscar”というヘルプラインです。

病気の子の家族を支え、子どもたちの疑問に答えるために。24時間開通している、子どものホスピスヘルプラインの映像でした。

病と闘う子どもと向き合うには、相当な覚悟とケアと経験が必要に思います。24時間、いつでも自分の気持ちを聞いてくれる人がいれば…子どもたちの強い心の支えになるに違いありません。

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