リアルすぎるシューティングゲームで訴える「世界の子供たちが、いま直面する危機」

2014年、戦争・紛争に巻き込まれている子どもの数が史上最悪の数を記録。しかし2015年、その被害はより悪化し、“子どもの恐怖の年”と言われているようです。

実際、漠然と分かってはいるものの、私たちはその恐怖に関して真に理解していないのではないでしょうか。ご紹介するシューティングゲームの映像が、その現実をリアルに教えてくれます。

ゲームのタイトルは、“Duty of Care”

“Duty of Care(本当に気にかけなければならないこと)”というタイトルのこのゲーム。早速スタートしてみます。

場所をセレクト

アフリカ、ヨーロッパ、中東…と、まずは場所をセレクト。実際中東やアフリカでは、まだ幼い子どもが誘拐され、少年兵に仕立てられ、闘わせるという事態が問題になっています。その数は30万人と推定されるほど。恐怖心を除くために、麻薬を与えられることもあるようです。

兵士をセレクト

いかにも強そうな男性兵士も選べますが、あえて少女、“ニマ、9歳”を選択します。強さやスピードは弱いですが、“傷つきやすさ”は兵士の中で断トツです。

ゲームスタート

まずはニマの日常風景から、ゲームはスタートします。自室でゆったりお絵描きしていると、いきなりの爆音から事態は急変します。しかしよく見ると、その絵も銃を突きつけられている悲しいものです。

お父さんが、「隠れろ!」と。

すると少女の父親が緊迫した様子で登場、「早く隠れろ!」と少女を促します。この時点で、トラウマのメーターが徐々に上がり始めました。

目的:父親を探せ!

何とかベッドの下に隠れて、一命を取り留めた少女。次なる目的は、「父親を探せ!」と表示されました。“まだ敵はすぐそこにいるかもしれない”…そんな恐怖を胸に、ニマは恐る恐るベッドから出て父を探し始めます。覗いた部屋に父はいませんでしたが、壁には血痕が…。

見つかってしまった…

ついに見つかってしまいました。「お前、止まれ!」と相手兵士に言われますが、必死で逃げ出すニマ。

少女にも容赦なく

逃げる少女を追い詰める兵士。そして容赦なく、少女に向けて発砲しました。これが現実なのでしょうか…。傷つくニマ。トラウマメーターも急激に上がり、ヘルスメーターは赤く点滅する危険状態です。

救急箱を発見。健康状態を取り戻すニマ。

父を発見するも…

そしてついに、父親を発見しました。でもすでに手遅れ。相手兵士に囲まれています。

目的:生き残れ!

父の最期を目の当たりにしたニマ。トラウマメーターはマックスです。そして目的も、「生き残れ!」に変わります。

最後の力を振り絞り…

苦しそうに、荒い呼吸で動くニマ。そしてついに、こんな画面が表示されます。この、横から見たフロアー画面が意味することとは…。

そうです。ニマが、傷つき倒れているのです。

戦争により傷ついた子どもたちを支援するイギリスの慈善団体、“WAR Child”による映像でした。こちらのサイトから署名活動も行っているようです。

このリアルな映像のように、傷ついた子どもたちが大勢いるという現状に、あなたはどう思いますか?

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