住宅を「ガジェット」として売る Pruksaが仕掛けた再定義マーケティング
タイの不動産会社Pruksa(プルクサ)は「The Most Valuable Gadget in the World」と題したティザーキャンペーンを展開。「世界で最も価値あるガジェット」を開発したと発表しながら、その正体は明かさず、 OOHやSNS、映像広告を通じて期待感を高めました。
広告には「No PM2.5 Tracker. Only clean air.」(PM2.5トラッカーはありません。ただ、きれいな空気があります)など、まるで最新テクノロジー製品の発表を思わせるコピーが並びます。
性能を少しずつ紹介しながらも商品名は伏せられたままだったため、SNSでは「AIデバイスでは?」「スマートホーム機器では?」と予想が飛び交いました。
The Most Valuable Gadget in the World – New Pruksa campaign by Wolf BKK https://t.co/UfwDTec4WU #creativity #inspiration #advertising
— Ads of the World by Clios (@adsoftheworld) July 17, 2026
しかし、その正体は最新ガジェットではなく、高級住宅でした。この施策の面白さは、商品を変えたのではなく「商品のカテゴリー」を変えた点にあります。
一般的に住宅は、購入を検討している人が見る商品ですが、ガジェットは「何が発表されるのだろう」という好奇心を刺激するカテゴリーです。Pruksaは住宅をガジェットとして見せることで、「買う人向けの商品」から「思わず話題にしたくなる商品」へと認識を転換しました。
マーケティングでは、商品の価値だけでなく、どのカテゴリーの商品として見せるかで、興味の持たれ方が大きく変わります。
住宅という既存カテゴリーをあえてガジェットへ置き換えることで、人々の好奇心を引き出しながらブランドへの関心を高めた、発想の転換が光るマーケティング事例です。
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