NYの地下鉄に温かなメロディーを。20年間温めてきた“サブウェイ・シンフォニー”を、ハイネケンがサポート

朝のラッシュアワー。ニューヨークの地下鉄は多くの通勤者が利用し、混雑します。改札ではメトロカードをスライドさせ、シルバーのゲートを回し入場。その機械的で無機質な音が鳴り響く駅構内。

そこでアメリカ・ニューヨークのダンス・パンク バンド、LCDサウンドシステムのジェームス・マーフィー氏は、“地下鉄の機械音をステキな音に変えられないか…”この20年間ずっと考え続けてきました。でもなかなか実現には至りません。そんな時、そのアイデアを聞きつけた企業があったのです。

殺伐とした地下鉄に

人々の足音と、ゲートの回転音、カードをスライドさせる音…。ニューヨークの地下鉄は、無機質な音しか聴こえてきません。一日のスタートを切るのに、この機械音を心に触れるやわらかい旋律に変え、ラッシュアワーの悪夢から心和む美しい時間と空間にしようという試みです。

20年間思案し続けたアイデア

LCDサウンドシステムのジェームス・マーフィー氏は、このアイデアを20年間考え続けていたと言います。しかしまだ実現には至っていません。温かな鉄琴のような音で試してみるジェームス。1人1人、カードを通す度、ゲートを通る度に違った音が出るので、そのハーモニーはとてもユニークで、夢心地にすらなるような温かい音です。自分はどんな音が出るか、楽しみになりそうです。

ハイネケンがサポート

すると、そのアイデアを聞きつけたオランダのビール会社、ハイネケンが、“一緒に町をよくしよう!”とジェームスのアイデアに賛同、プロジェクトを立ち上げることになりました。

このアイデア、まだ実現はしていませんが、現在プロジェクトとして進行中です。ジェームスはあなたのサポートが必要と、SubwaySymphony.comでSNSなどによる支持を募っています。このサイトでは、実際の地下鉄の音と、音楽にした時の音を聴き比べることが出来ます。

ネットとSNSをフル活用したこの現代的なプロジェクト。『音楽は人々をハッピーに、そして思慮深くさせる。』と確信するジェームスの20年に渡る思いが形になる日が来るのでしょうか。ジェームスのサブウェイシンフォニーがとても温かく心に響き、NYのちょっと怖そうな地下鉄でも、これなら乗ってみたいなぁと思わせてくれます。ぜひ音声と共にご覧ください。

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